内容説明
著名な大学教授が売春婦を殺害する。名門校に通う少年が両親を射殺する。子煩悩な母親が子供を道連れに自殺する。一流の科学者が研究室で麻薬を密造する。―ごく普通の人々がおこした「理解できない事件」の数々。いったいかれらに何が起きたのか?事件の深部に降りたち、マスコミ報道からは見えない主人公たちの心の深層を解き明かす。独自の綿密な調査をもとに、冷静に、スリリングに、事件の真相に迫る緊迫感あふれる力作ノンフィクション。
目次
教授と売春婦
良家の息子
双子の産婦人科医
優等生の転落
高級住宅街の惨劇
性転換者とバーテンダーと富豪の令嬢
蒸発した女性エリート
傷ついた誇り
麻薬博士
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろばこ
2
1970~80年代のアメリカでおこった悲惨で奇妙な事件をいくつか取り上げたノンフィクション。ノンフィクションだけど小説のように読めてなかなか良かった。2015/11/18
明星ことこ
2
内容はともかく、単純に英語をそのまま日本語に置き換えただけのような翻訳調の文章は事実だけを伝えるためだけのレポートを読んでるようで、読書する楽しみとは違うものになってしまう。理解できない奇妙な事件で、筆者が、編集者が、何に興味を持ち何を伝えたくてこんなに立派な単行本になったのかが理解できない。2014/11/08