晶文社・図像と思考の森<br> シンボルの修辞学

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晶文社・図像と思考の森
シンボルの修辞学

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  • サイズ A5判/ページ数 437,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794923882
  • NDC分類 701
  • Cコード C1070

出版社内容情報

著者は、民衆の文化も巨匠の名画も、同じ視覚的資料として扱い解読することで、当時の人々が託したイメージや、考え方を甦らせることをめざし、美術史、哲学、美学、歴史学を統合する芸術学を展開した。歴史資料を駆使して、「社会的記憶」を掘りおこす作業が欠かせない今日のわが国において、ヴァールブルク学派の主著である本書は、美術史、美学の研究社愛好者に長年、邦訳が待たれていた1冊である。

内容説明

芸術作品のなかで、「象徴」がしばしば雄弁になにかを語っている。ヴィントは、民衆文化や巨匠の名画に現れた象徴的意味作用を明らかにすることで、当時の人々のイメージや考え方を甦らせる方法の構築に挑んだ。「芸術は国家に従属すべし」としたプラトンの真意。エラスムスの紋章に現れた異教の神。ラファエッロやボッティチェッリの作品に描かれた古代哲学。20世紀の宗教芸術は祈りの対象たりうるか―。図像の宇宙に人間的な言葉を取り戻すための「シンボルの修辞学」がここにある。歴史資料を駆使して「社会的記憶」を掘り起こす作業が各分野で求められるいま、本書は視覚イメージ研究の基盤を提示する。

目次

神的な恐怖(『法律』第二巻671D)―プラトンの芸術哲学について
ヴァールブルクにおける「文化学」の概念と、美学に対するその意義
ドナテッロの“ユディット”―「貞潔」のシンボル
ボッティチェッリ“デレリッタ”の主題
オリゲネスの復活
ラファエッロが構想したプラトン的な「正義」像
グリューネヴァルトの寓意的肖像画―聖エラスムスとしてのアルブレヒト・フォン・ブランデンブルク
テルミヌスの謎―ロッテルダムのエラスムスの標章
キリスト者デモクリトス
プラトン的専制政治とルネサンスの「運命」―フィチーノによる『法律』第四巻709A‐712Aの読解
伝統宗教と近代芸術―ルオーとマティス
イェイツとラファエッロ―イルカの上の死せる幼子

著者等紹介

ヴィント,エトガー[ヴィント,エトガー][Wind,Edgar]
1900年、ベルリンで生まれる。ドイツの諸大学でカッシーラー、フッサール、ハイデッガー、パノフスキーらに学ぶ。24年から27年までアメリカ合衆国に滞在、パースの哲学などを学ぶ。30年からハンブルク大学で哲学の私講師を務めるが、33年、ヒトラーの政権獲得後ただちに解雇され、ロンドンへ向かう。34年から39年まで、ハンブルクからロンドンに移管されたウォーバーグ研究所所長代理を務める。39年、合衆国に移り、ニューヨーク大学、イェール大学などで講義。55年、オックスフォード大学最初の美術史専任教授として招かれ、ヨーロッパに戻る。71年、ロンドンで死去。生涯にわたり美術史・哲学・美学・歴史学にまたがる人文学を総合する芸術学を展開した

秋庭史典[アキバフミノリ]
1966年、岡山市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(美学美術史学)。博士(文学)。名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。専門は美学。「感覚設計multi‐sensory design」をテーマに科学と芸術の協働作業を継続中

加藤哲弘[カトウテツヒロ]
1953年、岡山市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(美学美術史学)、単位取得満期退学。関西学院大学文学部教授。専門は美学・芸術学。とくに世紀転換期のドイツ語圏における美術史方法理論の研究

金沢百枝[カナザワモモエ]
1968年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科、東京大学大学院総合文化研究科にて博士号(理学・学術)を取得。現在、國學院大学・日本大学で非常勤講師。専門は西洋美術史。とくに、スペインとイギリスのロマネスク美術

蜷川順子[ニナガワジュンコ]
1954年、長崎市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(美学美術史学)、単位取得満期退学。関西大学文学部教授。専門は芸術学、西洋美術史。加筆を通した絵画のコミュニケーション機能などを研究中

松根伸治[マツネシンジ]
1970年、福岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程終了。博士。現在、香川大学研究開発センター講師。専門は、西洋中世哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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