血、パン、詩。

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血、パン、詩。

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794921925
  • NDC分類 934
  • Cコード C0398

内容説明

女は、女であることによってのみ抑圧されるのではない。おどろくべき高まりとひろがりをみせた70年代アメリカのフェミニズム。しかしそのなかでなお、黒人および少数民族の女性とレズビアンたちは、人種主義と異性愛制度のもので沈黙を強いられてきた。「すべての女」の連帯は、どのように可能か。

目次

女は何を知る必要があるか
ロレイン・ハンスベリという難問
強制的異性愛とレズビアン存在
不服従と女性学
もっとフェミニズム批評を
根っこの裂け目―ユダヤ人アイデンティティ
アウトサイダーの目
記憶喪失に抵抗する―歴史と個人の生活
「あそこへ行く」ことと、ここにいること
北アメリカの視野狭窄
血、パン、詩。―詩人の位置
女性の大学の魂
大学社会でのレズビアンの不可視性
もし他者とともにでないとしたら?
位置の政治学のための覚え書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午前の紅茶

4
図書館本。「強制的異性愛とレズビアン存在」だけ読んだ。異性愛を一つの政治的制度として研究する。リッチの言う「レズビアン連続体」とは、女性同士の性的関係だけを指すのではない。むしろ、「女同士のもっと多くのかたちの一時的な強いむすびつきを包み込んで、ゆたかな内面生活の共有、男の専制に対抗する絆、実践的で政治的な支持の与え合い」を意味する、父権制への一つの抵抗手段としてリッチはこの言葉を提示している。(シスターフッドに近いのかな?)分断を強いられてきた女たち。女が女とどうすれば結束できるのか。最近の関心事。2022/11/09

1
偶然だったんだけど、アリスウォーカー「母の庭を探して」との重なりがありとりわけロレイン・ハンスベリーの戯曲を読みたいと思う。ウォーカーとキューバ、リッチとニカラグアへの目線の違い。「強制的異性愛とレズビアン存在」は大学に入ってすぐ知った概念でずっと読みたかったのだが、たまたま「テルマ&ルイーズ」をみたタイミングで読めてよかった。エリザベス・ビショップの詩のクィア批評的な読み方をしてるところなどはすごく巧みでしかも誠実だと思う。2021/11/08

tekka

1
「私たちはおたがいに支えあいつつ、読み方、語り方、書き方、批評方法について、伝統が課す制限を拒絶する必要があります。その伝統は、私たちすべてをふくみこむものとしてつくられたのではけっしてないのですから。」2021/04/10

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