感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ssbird
1
短編集。すごい。イメージの奔流をたたきつけられているよう。普通は説明の機能を持つはずの比喩が、一行の詩になっている。「木」の短編の構成がぞっとするほど完璧。2017/01/08
サトシ
0
どちらかと言うと、肌触りがビートに近い感じ。放浪とか、物語がどこにも向かっていないというか。時間性の欠如みたいな感覚もあるけれども、当時のウェールズの土地柄が彼の作品に影響を与えていることは間違いないだろう。2016/06/24
保山ひャン
0
詩人ディラン・トマスの小説集。さすが、詩的な要素が強い。「縁日のあと」メリーゴーラウンドで赤ん坊をあやす少女と太っちょ。「敵たち」道に迷う牧師。「木」はじめに木ありき。「訪問者」死者の付き添い人。「レモン」モロー博士的老医師の死と嵐と性。「はつかねずみと女」精神病院で語られるエデンの園の愛。「下着」車に轢かれた犬、女への暴力、振り回すレディーの下着。「ほんとうの話」女は世話する老婆殺害を決心する。「桃」田舎の暮らし、酒と死と信仰。「皮商売の冒険」は未完だが一番読みやすい。指が壜から抜けない男の奇矯な日々。2020/09/01
mim42
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詩人の小説は読むに耐えないと再認。但しボルヘスを除く2018/01/26