ディネーセン・コレクション
アフリカの日々

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  • サイズ B6判/ページ数 455p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794913364
  • NDC分類 949.73

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

57
文化、風習も異なる土地での人との触れ合い。綴られる日々の出来事に、自然や時間の観念の違い。その違いを求めていたかのような著者の嬉しさが伝わる。一方、デニスとの結末はもとより、猟銃事件でも垣間見せた凛とした姿勢。手段・過程は異なれど、信頼関係や人としての誇りは不変も、植民地化の波への憂いを随所に感じる。故郷に帰る著者の心に宿る様々な思いも、アフリカの自然と人々との出会いが著者の資産という気がする。2016/05/12

壱萬参仟縁

29
1937年初出。 ということはアフリカ独立の年1960年以前 の時代だと認識しておきたい。 コーヒー栽培は時間のかかる仕事。 一朝一夕で出来ることではない(15頁)。 文明人にとっては時計は不可欠としても、 未開人にとっては時計はさほど重要でない。 自然の動きに合わせたアフリカ人(57頁)。 夜眠るとき夢をみる人は、 昼の世界がもたない特別な 幸せを知っている。 おだやかな恍惚感とやすらぎ。 自由な雰囲気。 意志から解きはなたれた 芸術家の自由さ(99頁)。 2014/05/04

Yuichiro Komiya

17
デンマーク人の著者がアフリカで農場を経営した時の回顧録。広大なアフリカの地、西洋と違う価値観を持ち、時間や運命を受け入れ暮らしていく人々、豊かな自然と様々な動物たちとの生活に著者が強く惹かれているのが分かる。テーブルの上の玩具の動物たちのような様々なガゼルの群れ、植物のように優雅なキリンの行進、獲物を狙うライオン、家に上がり込んできて、お姫様のように振る舞う子鹿のルルとのふれあいなど、明るい話ばかりではないのだが、確かに都会とは全く違う世界がそこにはあった。2017/08/07

ぱせり

17
今この場所から遠く隔たったゆっくり流れる時間に、つかのまではあったけれど身をおかせてもらい、遠い地平線のかなたで、沈みかけた夕陽の中で揺れながら眩しく輝いている…そういうあれこれを目をこらして眺めているような読書。それを語る言葉から毅然としてたちあがってくるのは著者の姿。彼女のアフリカも、彼女自身も、静かで、なんて美しい。 2015/09/26

長谷川透

17
同じアフリカを舞台にしたノンフィクションにしても、『黒檀』(リシャルト・カプシチンスキ)は、未知との遭遇の驚きと、この大地に蔓延る闇を中心に書かれているが、本書には、著者がかつて暮らしたアフリカへのノスタルジーが中心に書かれている。民族の宗教観や倫理観も詳細に書かれているし、何より損失を巡る西洋白人との相違を綴ったヶ所は興味深く読むことができた。2012/05/06

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