感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Automne
6
青春の影。アラビア半島で青年は気付き、そして鳥籠の中へ舞い戻る。 彼の苦悩は純金だった。私は21歳だった。 人間らしく、生きるということ。 誰もが真の人間たるものを、目指すところを持っているのである。2017/06/05
hi
5
「上流を気取る奴らは腐ってる!俺は高尚なる目的で旅に出る!でも現地でヨーロッパ人としか話せなかったぜ!ここは厳しい土地だ!無意味だったわけじゃないぜ!帰るぜ!」みたいな定番を、瑞々しい感性爆発の美文でつづられた小説。オイオイと苦笑したり、時折目を開かされたり、そんなところも若さそのもの。しかし美文すぎて眠かった。四回くらい寝オチした。どうにもやっぱりこういうマッタリ感は苦手だ・・・。2011/11/13
ぽたろう
5
読むのに一ヶ月かかったけど、最初の一文は読む価値あり。2008/05/12
Roti
4
思想家であり、政治家である作者が第一次大戦後の欧州を離れ、アラビア半島のアデンまで航海し、思考し、その時代の社会問題に関しての自身の結論を見つけるというエッセイ。紀行文の要素はわずかであるが、題名のアデン、ジブチ、ジェッダなどが登場し、環境も思想も宗教も欧州と対局にある環境が彼の思考を深めたのは明白であり、人間とはどう生きるべきかと言った哲学的な思考がバックボーンにある。真意を見つけるためには、遠くのそして全く違った環境のなかに置かなければいけない時もある。旅の本質は述べられている。2013/07/08
Tomohiro Aoyagi
4
難解。冒頭2行のためだけにコレクション。岐阜の多治見に同名の茶店があることを発見。