出版社内容情報
商品の「意味づけ」の違いを適切に把握すれば市場が読める!
海外市場進出・インバウンド戦略の洗練に役立つ画期的市場論
「ラーメンは麺料理かスープ料理か?」「昼間の太陽の色は赤か黄か?」この問いに対して、多くの日本人はラーメンは「麺料理」、昼間の太陽の色は「赤」と答えるであろう。理由を問われれば、日本人にとっては「当たり前だから」としか答えようがない。
しかし、世界にはラーメンをスープ料理だと「意味づけ」る地域・文化もあるし、昼間の太陽は黄色だと「意味づけ」る地域・文化もある。ここで重要となるのは、地域や文化の違いは人々による「意味づけ」の違いであり、国境を越えるとモノゴトへの「意味づけ」が変わるという事実である。
日本人が「お洒落なデザインだ」「上品な色だ」などと意味づけて買う商品に対しても、国境を越えた先では人々が予期せぬ意味づけをし、思いもよらぬ評価を下すことも珍しくない。日本人からすれば何の変哲もない場所で訪日観光客が写真を撮っている様子を奇異に感じるのも、風景への「意味づけ」の違いによるものである。よって、その「意味づけ」を適切に読み解けるかどうかが、国際マーケティング戦略やインバウンド戦略の成否を左右する。
本書は、このような各国・各地域の消費者による「意味づけ」の違いこそが、海外の市場や消費者をとらえるカギと考え、地域ごとに異なる意味づけが生成されるメカニズムの解明と、国際アンケート調査による七つの市場における「意味づけの地域差」の実態把握を行い、異文化市場の「解読法」に迫ったものである。
近年の日本企業にとって海外市場進出は喫緊の課題である。しかし、意外にも海外の消費市場の研究は非常に遅れている。本書は「意味づけ」の観点からこの課題に挑み、新しい市場理解や国際マーケティングの考え方を提起している。国際マーケティング論・消費市場論の入門書としてはもちろん、異文化理解や比較文化論の入門書としても読んでいただければ幸いである。(かわばた・もとお)
【目次】
内容説明
「ラーメンは麺料理かスープ料理か?」、「太陽の色は赤なのか黄なのか?」―このようなことを考えたことがあるだろうか。多くの日本人が、ラーメンは「麺料理」、太陽の色は「赤だ」と答えるであろうが、世界には、ラーメンを「スープ料理」だと「意味づけ」る人々が暮らす地域もあるし、太陽の色は「黄」だと「意味づけ」る人々が暮らす地域もある。ここで重要となるのは、地域や文化の違いは、人々による「意味づけ」の違いであり、国境を超えるとモノゴトへの「意味づけ」が変わるという事実である。その「意味づけ」を適切に読み解けるかどうかが、国際マーケティング戦略や訪日観光戦略の成否を左右することになる。本書では、地域ごとに異なる「意味づけ」が生成されるメカニズムの解明と、国際アンケート調査による七つの市場における「意味づけの地域差」の実態把握を行い、異文化市場の「解読法」に迫った。
目次
序章 消費者は「意味の網の目」のなかで暮らしている
第1章 ローカルな「意味づけ」が生まれる仕組み
第2章 意味づけの地域差を捉える国際アンケート調査
第3章 ラーメンは麺料理かスープ料理か
第4章 太陽の色は赤か黄か
第5章 怪獣らしい名前は「ガゴゲ」か「カコケ」か
終章 新しい海外消費市場研究に向けて
著者等紹介
川端基夫[カワバタモトオ]
1956年生まれ。大阪市立大学大学院修了。博士(経済学)[大阪市立大学]。関西学院大学商学部教授を経て名誉教授。著書(単著):『小売業の海外進出と戦略』新評論、2000年、日本商業学会賞奨励賞、『アジア市場のコンテキスト【東南アジア編】』新評論、2005年、『アジア市場のコンテキスト【東アジア編】』新評論、2006年、『立地ウォーズ』新評論、2008年、人文地理学会賞、『日本企業の国際フランチャイジング』新評論、2010年、日本商業学会賞優秀賞、『アジア市場を拓く』新評論、2011年、第24回アジア・太平洋賞特別賞、『外食国際化のダイナミズム』新評論、2016年、日本フードサービス学会賞、『日本の法人フランチャイジー』新評論、2021年、日本商業学会賞優秀賞、中小企業研究奨励賞本賞、など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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