出版社内容情報
訪問看護、それはケアの原点!6人の看護師へのインタビューを通じて、
人が人として「生ききる」ことに最期まで寄り添う仕事の現実と意味を
深く鮮やかに描きだすドキュメンタリー。
訪問看護師に「よい訪問看護とは何か」とたずねたら、何が、どのように語られるのでしょうか。6人の訪問看護師へのインタビューをもとにした本書は、「人として生ききる」ことを最期まで諦めない人々に「沿う」ことで生まれた訪問看護師の語りです。テーマはズバリ、「よい訪問看護とは何か」。この問いに答えるのは、東京山谷地域やその近郊の訪問看護ステーションに長年勤める管理者や、著者が住む地域にある看護大学の教授、訪問看護師の方々です。
本書に登場する看護師たちは「訪問看護こそが看護の原点」と語りながらも、「よい訪問看護とは何か」を日々問い続けています。家で最期まで「生ききる」人に向き合う訪問看護師たちの姿勢は、「利他」のありようそのものです。「利他」を訪問看護から照らしてみれば、生ききろうとするその人が持っている力を引き出し、生きることの主体性を喚起する実践が見えてきます。病を抱えながらも生ききろうとする人たちと人として対話をすることで、感覚と経験に照らしてそのつど判断をくりかえしながら、視覚的、聴覚的、触覚的にあらわれる「いのち」を専門的に看護する。訪問看護師も「生ききる」人も一人ひとり違うからこそ、「よい訪問看護」についての「ものがたり」は、よい訪問看護を志す訪問看護師の「違い」に応じていくつも紡がれていくのです。
近年、訪問看護では「やりがいや満足感を感じられることが職務定着の要因となっている」とする研究が蓄積されつつあります。本書で語られる六人六様の「ものがたり」を読むことで、訪問看護師という仕事と心意気のリアリティを感じとっていただけることを心から願っています。(しまもり・さやか)
【目次】
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