出版社内容情報
世界/社会への解像度を上げ、明日に備えたい若者のバイブル、
増補後に起きた悲惨な出来事をふまえ重要項目を加えた最新版!
「社会学概論」などの大教室を中心に、のべ2万人以上の大学生が聞き入った名物講義の紙上版、大好評完売につき増補2版を刊行いたします。
再増補の方針・内容は、この3年半に起きた内外の出来事に大きく影響を受けています。2021年夏に本書旧版(「増補版」)が出た半年後、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始。その1年8か月後(2023年10月)には、パレスチナ側の「対抗暴力」をきっかけにイスラエルによる大規模なジェノサイドが始まってしまいました。前者ではウ・ロともに(最近では北朝鮮からも)20歳前後の若者が戦場に駆りだされて命を落とし、後者では5万人近くにのぼるガザの市民(その6割は女性と子どもと高齢者)が惨殺されています。昨年末には米大統領選でトランプが再選を果たし、各国の極右勢力が再活性化。国内に目を転じれば、利権第一の腐敗しきった政治、デマに躍らされてばかりの選挙、醜悪きわまりない排外主義、政界・芸能界で次々に露呈する性加害、そしてただでさえ高い授業料のさらなる値上げと、あらゆる領域で底の見えない制度劣化と人民への攻撃が続いています。学生のみなさんのなかには、ジェノサイドの停止や授業料値上げ中止を求めて声を上げている方も少なくないことでしょう。
今回の増補2版ではこれらの状況をふまえつつ、「戦争」「民主主義」「エコロジー」「アナキズム」などの重要項目を追加、また既存項目についても可能なかぎり情報のアップデートを行いました。おかしなことばかりがまかり通るこの世界/社会への解像度を上げて、よりよい世界/社会をイメージするための思考のツールとして、これまで同様多くの方々にご活用いただければ幸いです。(編集部)
内容説明
世界/社会への解像度を上げる160の厳選キーワード解説。のべ2万人以上が聞き入った名物講義の紙上版「戦争」など最新重要項目を加えたVer.2.5!
目次
ことば
ひと
出来事
シネマ
著者等紹介
入江公康[イリエキミヤス]
1967年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、東洋大学、文教大学、立教大学、東京農業大学などにて非常勤講師。専攻は社会学・社会思想史・労働運動史・労働者文化論・生命倫理など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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