離島の光と影―「シマ」の観光と自殺

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離島の光と影―「シマ」の観光と自殺

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794812810
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「観光」の裏には「自殺」という問題がある。
観光ブームに湧く離島を対象に、自殺予防対策の実態をインタビュー形式で紹介。

「離島」という言葉からみなさんはどのようなイメージを抱きますか? きっと、「海がきれい」、「食べ物が美味しい」、「人が優しい」といったイメージが出てくることでしょう。近年、離島は観光ブームに湧いています。訪れた、多くの方が「癒されたね。また行きたいね」と思われることでしょう。
私は、自然が豊かで、観光ブームに湧く離島を対象に、自殺予防の研究をしています。きっかけとなったのは、約10年前、沖縄県宮古島市の職員時代に自殺対策を担当したことですが、離島での自殺は、みなさんが想像している以上に多いのです。大学の教員に転職した現在、全国の離島を対象に、北は北海道から南は沖縄まで足を運んで調査を行っています。
 本書では、私が実際に訪れ、インタビューやフィールドワークを行った五つの島を取り上げ、自殺対策についてまとめることにしました。タイトルどおり、自殺対策だけではなく観光そのものにも光を当て、観光業の裏側で行われている自殺対策や、その実態について保健所や市町村役場、民間団体、住民の声などをインタビュー形式で紹介していきます。前著『自殺者を減らす!ゲートキーパーの生き方』(新評論、2023年)では、自殺のハイリスク地と言われる青木ヶ原樹海(山梨県)や東尋坊(福井県)、三段壁(和歌山県)で自殺予防に携わる方々へインタビューをしましたが、ハイリスク地は観光地でもあります。「観光」の裏には「自殺」という問題があるのです。
 本書を著すにあたり、公的機関から「掲載不可」が相次ぎ、掲載対象地を変更するという事態となりました。多分、「余計なことはしてくれるな」ということでしょう。それほど、自殺の問題を取り上げるのは難しく、大変な労力を要します。それでも著した理由は、自殺者を一人でも減らしたいからです。自殺者を減らすには、島民や移住者、観光客など一人ひとりの意識が変化する必要があります。ぜひ本書を読まれて、離島における自殺について考えていただければうれしいです。(はなしろ・しょう)

内容説明

癒しを求めて多くの観光客が訪れる離島、その裏側では…。さまざまな離島をめぐり、自殺の実態と対策を追う。

目次

第1章 離島の概要と役割
第2章 離島における自殺
第3章 新潟県佐渡島
第4章 島根県隠岐諸島
第5章 東京都八丈島
第6章 長崎県五島列島(五島市)
第7章 沖縄県石垣島
終章 「シマ」の自殺を再考する

著者等紹介

波名城翔[ハナシロショウ]
1983年、沖縄県宮古島出身。西南学院大学大学院修士課程修了。精神保健福祉士/社会福祉士。障害福祉サービス事業所、県立病院、市役所職員(高齢、障害、生活困窮)を経て大学教員へ。2020年より、琉球大学人文社会学部人間社会学科専任講師。専門は、島嶼における精神障害者支援、島嶼の自殺対策。2023年10月より、沖縄県公立学校教職員メンタルヘルス対策検討会議委員。2023年11月より、沖縄県自殺対策連絡協議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishizumi

1
離島フィールドワーク報告書。もともと離島は流れて行ったもの。素敵な場所と思うのはある意味勘違いだと思う。でも勘違いしている自分は複雑な気持ちだ。2025/03/30

 

1
どちらかといえば自殺がメインテーマのようで、観光の記載要る?と思ってしまいましたが、p.177あたりが答えでしょうか。私は知り合いに自殺者が居ないので、そういう人が身近にいる人が散見されるのは少し驚きです。自死遺族の会の存在は初めて知りました。研究者の方の本なので学術的な感じかと思いましたが、紀行文に近い気がしました。それはそれでよいですが、もう少し踏み込んだ話の展開があると嬉しいかな。出身県が一緒だと盛り上がる、そういうのもあるんですね2025/03/25

onepei

1
シマならでは難しさ2025/03/02

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