ヴィンデビー・パズル

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ヴィンデビー・パズル

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794812582
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

北欧の湿地で見つかった少女の遺体はなにを物語るのか。
古代ゲルマン世界を生きた名も知れぬ者たちの歴史=物語

1952年、北欧の湿地で見つかった少女の遺体はなにを物語るのか?『ギヴァー』四部作で世界的に著名なストーリーテラーの最新作!考古学・法医人類学の最新知見と帝政期ローマの民族誌をくみあわせ、古代ゲルマン世界を生きた名も知れぬ「女子供」の歴史=物語を紡ぎだす。


 『ギヴァー』四部作で世界的に著名な作家の最新作がお目見えします。考古学・法医人類学の最新知見と古代ローマの民族誌をくみあわせ、「女子供」を主役にすえた唯一無二のフィクションです。
 第二次大戦終結からまもない1952年、ユトランド半島の根元(ドイツ北端、デンマークとの国境付近)に位置するヴィンデビーという小さな町の沼で、一体のミイラが発見されました。部分的に損壊してはいたものの、科学的な調査の結果、「およそ2000年前、13歳で処刑された少女の遺体」と発表され、話題をよびました。
 沼などの湿地帯に特有の自然条件が、遺体を屍?化させたのでした。すでに一九世紀以来、ヨーロッパ各地でこうした「湿地遺体【ボグ・ボディ】」が何百体も発見されていました。そのうちもっとも古いものは、デンマークで発見された紀元前8000年ごろの遺体です。
 さて作者は、「13歳で処刑された少女」の命運に胸を痛め、その死の謎【パズル】を解き明かそうと思いたちます。2000年前といえば紀元一世紀前後、ドイツ北部にはゲルマン人とよばれる人びとが暮らしていました。時期的・地理的に帝政ローマの歴史家タキトゥスが書いた民族誌『ゲルマニア』の世界とほぼ重なります。そこで作者はこの古典を下敷きに、イマジネーションをふくらませ、「ゲルマンの少女」の短い生涯を綴りはじめます。ところがその途上で、思いもよらぬ新発見がもたらされ、物語は劇的な変更を迫られます。
 幕間には作者による解説エッセイがはさみこまれ、謎解きのプロセスそのものをたのしむことができます。気鋭のイラストレーターによる綺麗な挿し絵、湿地遺体や武器の貴重な写真も魅力です。オーディンやソーなど、マーベルでもおなじみの北欧神話の神々も出てきますよ。

内容説明

1952年、北ドイツの町ヴィンデビーの沼で、一体のミイラが発見された。調査の結果、「およそ2000年前に処刑された推定13歳の少女の遺体」と断定される。少女はなぜ非業の死をとげたのか?両目を覆う布にはどんな意味があったのか?稀代のストーリーテラーの導きで、わたしたちはミステリアスな古代世界へといざなわれてゆく…考古学・法医人類学の最新知見と帝政期ローマの民族誌をもとに、古代ゲルマニアを生きた名も知れぬ「女子ども」の真実に迫る、異色の歴史ミステリー小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

菱沼

2
図書館の児童書新刊コーナーにあって、ひょいと手にとって借りてきたら『ギヴァー』のロイス・ローリーの作だった。「ファクト」が明らかになることで、エストリルトとヴァリクのふたつの物語が生まれた。どちらも悲しい結末に決まっているのだけれど、エストリルトの物語は悲しすぎる。そして、今であっても「女子に教育を」と当たり前のことを言った少女が銃撃された事実を思い出す。ヴァリクは「勇敢で善い行いをした」。何もせず、害をなしながら生き永らえる者が多いことを思うと、これもまた悲しい。けれど、良い本だった。2025/01/19

いっこ

2
西ドイツ北端のヴィンデビーで発見されたミイラ。目隠しをされた13歳くらいの子どもだった。著者はこの子どもに名前をつけ、なぜ幼くてして死んだのか想像をめぐらしていく。少女エストリルトの物語、少年ヴァリクの物語。どちらも結末は「死」であるが、二人の短い人生が生き生きと描かれていた。エストリルトの物語にフェミニズムの芽を重ねるのは、ちょっと逸りすぎかな。2024/06/01

紫本

1
西ドイツの湿地で遺体が発見された。それは2000年前の子供だと判明。傷はない。作家は少女+少年二つの物語を想像した。なぜこの子は泥の中で死んだのか。処刑?生贄?自然死?作家とは歴史的史実や事件を元にこんな風に物語を紡ぐいでいくんだね。私もヴィンデビー・チャイルドに聞いてみたい。あなたは誰?2024/07/23

corriedale_

0
沼のミイラから物語を紡ぐ、紡ぎ方の話というか。周辺取材もしっかりしてるんだなーとか。作者は生前の物語を創造し作中の少年少女も小鳥の最期を想像する。ちょっと八百万や経帷子という言いまわしが日本的すぎたり「かの女」という表記が読み辛かったり 序章でおだやかな表情と言っていたのに締めで解釈が違ったり。見開き3枚の"動画"もよかった。2024/04/26

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