出版社内容情報
西下彰俊[ニシシタアキトシ]
著・文・その他
内容説明
スウェーデンの高齢者ケア研究の第一人者が、日本を含む東アジアの介護システムを比較。本書は、マクロレベルの抽象度の高い福祉国家論とミクロレベルの個別性の高い介護のモノグラフを架橋する、いわばメゾレベルの福祉社会学を志向した研究である。フルスペック型でサービスの種類が多い「バスタオル型」の日本の介護保険とは逆に、スペック限定型でサービスの種類が少ない「フェイスタオル型」の韓国の介護保険。この両国に加えて、税を財源に、心身障がい者を含めたユニバーサルな制度ではあるが、運用が複雑で独自性の強い台湾の介護システムを紹介。さらに、患者自主権利法に基づき、「豊かな死」の社会的基盤を整備する台湾の先進的な姿勢も紹介したうえで、その法律上の問題点にも言及する意欲作。
目次
第1章 東アジアの高齢者ケアシステムを比較する意味
第2章 韓国の老人長期療養保険制度の諸相
第3章 韓国における在宅サービスとケアマネジメント
第4章 韓国の認知症ケアと高齢者虐待防止
第5章 台湾の長期介護システムの新展開
第6章 台湾におけるケアマネジメントの2元化と重層性
第7章 住み込み型外国人介護労働者の課題
第8章 台湾の認知症ケア
終章 東アジアの高齢者介護政策の未来
著者等紹介
西下彰俊[ニシシタアキトシ]
1955年愛知県春日井市生まれ。2004年東京経済大学現代法学部教授。専門は高齢者福祉論、福祉社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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