内容説明
スカンジナビア半島北部という自然環境で育まれた少数先住民族「サーメ」、その独特な言語や文化が次世代に継承されつつある。7年間のフィールドワークをもとに、その実態を描く!
目次
序章 サーメを研究する目的―その方法と意義
第1章 ノルウェーにおけるサーメに対する学校教育―歴史的経緯(キリスト教布教時代―1700年代~1800年代前半;ノルウェーへの同化政策時代―1860年代~1950年代後半;戦後の復興と福祉国家形成期(1950年以降~1980年代))
第2章 ノルウェーにおけるサーメ語・文化教育の現状(北サーメ語と南サーメ語の言語状況;基礎学校および後期中等教育に関する法におけるサーメ教育の位置付け;サーメ・ナショナル・カリキュラム;「基礎学校におけるサーメ語教育に関する統計」からの考察;基礎学校におけるサーメ教育;就学前教育におけるサーメ教育;後期中等教育におけるサーメ教育;高等教育におけるサーメ教育)
第3章 ハットフェルダル・サーメ学校の設立と歴史的変遷(南サーメ地域のハットフェルダル;南サーメ地域にサーメ学校ができるまで;ハットフェルダル・サーメ学校の歴史的展開)
第4章 ハットフェルダル・サーメ学校の現状と特徴―サーメ伝統文化継承への教育的戦略(ハットフェルダル・サーメ学校の新たな展開;「学校」としてのハットフェルダル・サーメ学校の意義)
著者等紹介
長谷川紀子[ハセガワノリコ]
約20年間の英語教師生活から、社会人大学院生として名古屋大学院、教育発達科学研究科に入学。2018年3月、博士後期課程卒業、博士号(教育学)を取得。現在、愛知工業大学、椙山女学園大学、ユマニテク短期大学、ユマニテク医療福祉大学校で非常勤講師として勤務。聖心女子大学特別研究員。研究専門領域:教育人類学、比較教育学、北欧教育学研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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