ペルーの異端審問

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  • サイズ B6判/ページ数 156p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794810441
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

本書は、ノーベル賞作家マリオ・バルガス・リョサが高く評価する日系ペルー人作家、フェルナンド・イワサキの本邦初訳作品である。中世南米ペルー副王領の首都リマで、異端審問沙汰となった性にまつわる数々の珍事件を、一七の短編に再構成した異色の作品集だ。
 異端審問といえば、一般には拷問・迫害・蒙昧主義のイメージが色濃く、芸術性やユーモアと結びつけた作品はほとんど見当たらない。しかし著者は、人間性に対する鋭い洞察とみごとな筆致で、凄惨な歴史を極上の文学作品に精錬した。好色な聴罪司祭、悪魔に憑かれた修道女、男色司教に淫らな女性信者たち……?のような本当の話を裁判記録から精選し、軽妙な読み物に仕立て、読者を抱腹絶倒させることに成功している。罪を逃れようと屁理屈を並べる被告人、困惑した異端審問官たちが下す牽強付会の判決、書記が性的要素を隠そうとするあまり、かえってその淫靡さが際立たってしまった調書の文言……読みながら思わず笑いが漏れるとともに、一抹の物悲しさがよぎる。被告の多くは結局重い罰を科され、不遇のうちに人生を終えるからだ。果たして彼ら彼女らの罪は?神なのか、それとも人として自然な肉欲を隠さなかったことで俗世の権威と秩序を侵したことなのか。諧謔に満ちた物語が、いまなお温存されるカトリック社会の欺瞞を鋭く照らしだす。
 バルガス・リョサは、本書に寄せた「序文」で次のように述べる。「本書の魅力あふれる(ときに残酷な)物語は、リマ社会の裏に息づく官能と肉欲の炎を示してくれる。その炎は偏見や禁忌、迫害に抑えつけられたがために、かえって燦然と燃えあがったとも言える」。
 著者フェルナンド・イワサキは、二〇一五年にスペイン王室も主催に名を連ねるドン・キホーテ・ジャーナリズム賞を受賞したこともあって、近年世界的に評価が高まりつつある。またこれまでに数回来日、作家逢坂剛氏との対談や東京大学での講演を行っている。ラテンアメリカ文学の次なる名手をお探しの読書家に、自信をもってお薦めする。(やえがし・かつひこ やえがし・ゆきこ/翻訳家)
序文:マリオ・バルガス・リョサ
★巻頭推薦文:筒井康隆


フェルナンド・イワサキ[フェルナンド イワサキ]
Fernando IWASAKI 1961年ペルー・リマ生まれの作家・歴史家・評論家。小説・歴史書など著書多数。1989年よりスペイン・セビリアに在住。『エル・パイス』紙をはじめスペイン語圏の有力紙に寄稿。1987年アルベルト・ウジョア・エッセイ賞、2015年ドン・キホーテ・ジャーナリズム賞。

内容説明

ペルーの鬼才フェルナンド・イワサキ、ついに日本上陸!抱腹絶倒の中世欲情短篇集。

著者等紹介

イワサキ,フェルナンド[イワサキ,フェルナンド] [Iwasaki,Fernando]
1961年ペルー・リマ生まれの作家・歴史家・文献学者・評論家。小説・短編・エッセイ・歴史書など著書多数。1989年よりスペイン・セビリアに在住。1996年から2010年まで文芸誌『レナシミエント』の編集長を務める。これまでにスペインの『エル・パイス』紙、『ABC』紙、『ラ・ラソン』紙、チリの『メルクリオ』紙、メキシコの『ミレニオ』紙ほか、スペイン語圏の有力紙に寄稿。1987年アルベルト・ウジョア・エッセイ賞を皮切りに、数々の文学賞を受賞している

八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
翻訳家

八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

34
大いに笑わせてもらった。男は男、女は女。宗教の力を持ってしても性本能には抗えないということか。むしろ抗える方が異常なんじゃないかと思えてくるから、それもまた可笑しい。しかし、創作にしても秀逸だがこれが事実というから驚きである。記録にされる段階で尾ひれ羽ひれが付かなかったとは必ずしも言えないのだろうが、歴史書なんて言われ方をしたら一部の人は憤懣やる方ないだろう。信仰や聖職に対して信頼を置いているカソリック信徒にとっては冗談にならないような逸話満載の一冊である。筒井氏の言葉通り各話最後の一文が大変愉快だった。2016/07/31

kishi

13
タイトル通りの内容で、様々な異端審問の事例が載っています。2021/08/22

しゅん

13
何人もの聖職者を籠絡させた女や重婚を続けた偽神父、処女膜再生請負人に勃起したまま死んだ修道士。ペルーの歴史の上に咲いた異端の花々。異端者たちは当然曲者揃いだが、正統を主張する教会側の人間も滑稽。偽神父が「神父と偽れば女にモテた」と発言すると、裁判官達はその言葉の真偽を確かめるのに必死で裁判がそっちのけに。ここにある17の短編すべて史実だというのもすごいが、ただでさえおもしろい話にラスト3行でオチを必ずつける著者の関西人気質もすごい。まことに、神の敷く道は計り知れない。2017/01/05

刳森伸一

11
歴史に埋もれた肉欲の物語が愚かさと悲哀を介して笑いへと昇華されている。当の本人たちは拷問を受けたり、処刑されたりしているので、笑いごとではないのだけれど…文学的に表現されているとはいえ、これらの全てが史実だということに驚きを禁じ得ない。2016/08/11

法水

8
げに聖と性は紙一重。これが初邦訳となるフェルナンド・イワサキさんは歴史家でもあるそうで、本書も様々な裁判記録や書物からの引用があって歴史書の装い。すべてが性に関することではないが、告解に訪れる女性たちと性行為に及ぶ聴罪司祭、男色の黒人奴隷、イエスと結婚したと主張する空飛ぶ女、預言者を装い、聖職者の精液を集めた女、母親以外のあらゆる女と姦淫を重ねる修道士などの事例が紹介される。「巻頭言:筒井康隆」(と「序文:マリオ・バルガス・リョサ」)につられて購入したけど、もっと最近の作品も読んでみたくなった。2016/09/27

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