出版社内容情報
四〇歳前後のいわゆる「アラフォー世代」は、とかく忙しいうえに、キャリアアップのために英語のスキルを要求されることも多いと思います。仕事や家事や趣味の合間に英語を学び直すとしたら、時間効率が極めて重要になります。まずは「しない」ことを決めることで、無駄を省くのが肝要です。
本書ではこの考え方に基づき、筆者の英語学習者としての経験と、アラフォー世代の方々を指導してきた英語講師としての経験をふまえ、TESOL(英語教授法)やSLA(第二言語習得)などの理論も交えながら、英語学習を志すアラフォー世代に最適な学習法を提案します。
学生時代以来、かれこれ二〇年近く英語から遠ざかっていたアラフォー世代が久々に英語学習に取り組む際、まず何から始めるべきなのでしょうか。書店の英語コーナーには多種多様な教材が山積みされており、その中から自分に合うものを選ぶのは至難の業です。筆者の経験からしても、「学習にとりかかる前に、教材や学校の選び方、勉強の仕方を教えてくれるマニュアルが欲しい」という人は少なくありません。そこで、アラフォー世代に的を絞った「英語学習バイブル」をめざしたのが本書です。もちろん、「しないほうがいいこと」を羅列するだけではありません。読んだ方が、どのやり方が自分に適しているのかを消去法によって見きわめ、その課程で「したほうがいいこと」も見えてくるように配慮しました。
「団塊ジュニア」と呼ばれる今のアラフォー世代は、学生時代、受験英語を中心とした文法訳読式の英語の授業を受けてきました。そこではテストで正解を答えることが至上命題でした。しかしこの二〇年、グローバル化のもとで受験英語の非実用性が指摘され、実践的な英語力が求められるようになっています。できるだけ急いで英語力をアップさせたい、だから非効率なやり方だけは避けたいという、忙しいビジネスパーソンに最適の書です。
【著者紹介】
英語教育コンサルタント。1973年大阪府生まれ。ロンドン大学教育大学院(英語教授法修士)卒。英語圏在住歴7年。英検1級、TOEIC990点(満点)。英語講師として2万時間超の授業を担当。現在は英語教育に関する様々な提案活動を行っている。
目次
1 「しない」英語の考え方―学習を始める前に(完璧を求めない;高い目標を設定しない ほか)
2 「しない」英語の取り組み方―学習法のポイント(TOEICにこだわらない;学習法マニュアルを乱読しない ほか)
3 「しない」英語の習い方―スクール、レッスン、講師の選択(いきなりネイティブから習わない;グループレッスンを受けない ほか)
4 「しない」英語の独学法―今日から始められる1人学習(発音をあきらめない;文法を軽視しない ほか)
著者等紹介
けんたっきぃ[ケンタッキィ]
英語教育コンサルタント。1973年生まれ。ロンドン大学教育大学院卒、TESOL(英語教授法修士)取得。英語圏在住7年(米4年、豪2年、英1年)。英検1級、TOEIC990点(満点)。大手英会話スクールで1年間講師を勤めた後、独立。都内で社会人向け英語塾を開設、以来12年間、最大5校を展開(2013年、英国留学のため黒字廃業)。企業、官公庁、大学、専門学校等でも英語講師を勤め、13年間で2万時間超の授業・レッスンを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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