内容説明
新たな世界へ挑戦し続ける日本最大の絹織物産地「丹後」。伝統産業の形成・発展・継承の歩みから、成熟社会のモノづくりを考える。
目次
序章 近代繊維産業とモノづくり
第1章 丹後縮緬業の概観―協同と競争・組織と人材
第2章 明治期における多種化―どのような縮緬が織られたのか
第3章 粗製濫造問題の内実―高級品と大衆品
第4章 ブランドの誕生―「信用」の形成と表象
第5章 大正・昭和の機業場で働いた女たち―自由な女工像の創出
第6章 昭和恐慌下の需要拡大―昭和恐慌像再考
第7章 丹後機業と京都老舗糸商のベトナム進出―生糸・絹糸・絹織物をめぐる産業政策との葛藤
終章 近代繊維産業から縮小社会のモノづくりへ
著者等紹介
北野裕子[キタノユウコ]
大阪教育大学教育学部卒業、同大学院修士課程修了。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(文学、奈良女子大学)。大阪教育大学・種智院大学・神戸市外国語大学等の非常勤講師を経て、龍谷大学・大阪樟蔭女子大学非常勤講師。日本近代史・地域産業史、および伝統産業の現状を主に研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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