藤原保信著作集〈第8巻〉政治理論のパラダイム転換

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藤原保信著作集〈第8巻〉政治理論のパラダイム転換

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  • サイズ A5判/ページ数 368,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794807090
  • NDC分類 311.08
  • Cコード C0331

内容説明

自然環境破壊、核戦争の脅威、アイデンティティの喪失などわれわれが直面する「人類史的危機」の克服に向けて、近代の機械論的自然観・原子論的人間観を根底から問い直す。80年代初頭いちはやく“環境政治学”を先見した著者の双璧的作品。

目次

第1部 政治理論のパラダイム転換(政治哲学の復権(1)レオ・シュトラウスの場合
政治哲学の復権(2)ジョン・ロールズの場合
中間考察―自然・人間・政治の連関
政治理論のパラダイム転換のために
結論―丸山政治学との関連において)
第2部 自然観の構造と環境倫理学(序―なぜ自然観か;目的論的自然観―コスモスとしての自然;自然像の機械論化―自然のカオス化;機械論から有機体論へ―コスモスの再興;自然観の転換と環境倫理学―自然と人間の調和のために)

著者等紹介

藤原保信[フジワラヤスノブ]
1935年長野県生まれ。65年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。元早稲田大学政治経済学部教授。政治学博士。政治思想史専攻。1969‐71年シカゴ大学、78‐79年オックスフォード大学に留学。日本政治学会、政治思想学会、日本イギリス哲学会などの理事を歴任。1994年没

千葉眞[チバシン]
1949年生まれ。国際基督教大学教養学部教授。Ph.D.(政治倫理学)。西欧政治思想史、政治理論専攻

添谷育志[ソエヤヤスユキ]
1947年生まれ。東北大学大学院情報科学研究科教授を経て、明治学院大学法学部教授。政治学・政治理論・政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

自然・人間・学問・政治観の転換を軸とした「危機の政治理論」の序章をなす記念碑的作品
このたび、藤原保信著作集第8巻を刊行できることを率直に喜びたいと思う。第8巻は『政治理論のパラダイム転換』(岩波書店、1985年)と『自然観の構造と環境倫理学』(御茶の水書房、1991年)の2つの著作を収録している。第8巻において刊行されるこれら2つの著作は、西洋政治思想史を専門とする藤原保信が、その浩瀚な知識と識見を基礎としながら、1980年代初頭以降、自然破壊や環境汚染を中心とした「未曾有の人類史的危機」に大胆に立ち向かった理論的試図を示しており、現代世界の危機に対峙する一種の「危機の政治理論」としての、藤原固有の現代政治理論の展開として位置づけることができる。第二次大戦後の世界の政治思想の領野にあっては、藤原の学問上の師であったレオ・シュトラウスはじめ、E・フェーゲリン、H・アーレント、S・S・ウォリン、C・テイラーなどを嚆矢として、1950年代後半以降、現代の諸問題に対する西洋政治思想史を基盤とした啓発的な政治的理論化(political theorizing)の作業が積極的になされてきた。日本においては、おそらく藤原は、西洋政治思想史の専門的見地と現代の政治理論化の作業とを結合しつつ、現代の諸問題の理論的考察に立ち向かった代表的理論家の一人であり、ジャーナリスティックな「政治評論」とは区別される「政治理論」の創出に自覚的にかかわった最初の政治思想家であったといえよう。その意味で本巻は、政治理論家としての藤原保信の誕生を記す記念碑的な業績を示している。しかし、それは、藤原の早すぎた逝去(1994年、享年58)により、政治理論家藤原の誕生を確認する意味合いのみにとどまり、彼の政治理論のさらなる展開と成就を示すものにならなかった。このことはかえすがえす無念であり、悲劇にも似た感慨を周囲に与えているしかし、第8巻において藤原の提示した規範的政治理論の将来像は明白である。それは将来にむけて、自然観の構造転換、人間像の再定立、政治の新しい理解、学問の再定義を基礎としそれに呼応する「政治理論のパラダイム転換」を促すことである。その意味でわれわれは、本巻のなかに、いかに荒削りであり未完にとどまったとしても、新しい規範理論にむけた藤原保信のプロレゴメナを確認することができよう。