藤原保信著作集〈第9巻〉自由主義の再検討

個数:

藤原保信著作集〈第9巻〉自由主義の再検討

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ A5判/ページ数 386,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794806604
  • NDC分類 311.08
  • Cコード C0331

内容説明

「自由主義の勝利」論への根源的批判のために。リベラリズムの思想的基盤を辿り、その「本質」と「陥穽」を剔出する。

目次

第1部 自由主義の再検討(自由主義は勝利したか;自由主義はどのようにして正当化されたか;社会主義の挑戦は何であったか ほか)
第2部 規範的政治理論のために(政治理論と実践哲学の復権;政治哲学のパラダイム転換のために―自然の再生・人間の再生・政治の再生)
第3部 自由主義の政治理論(初期ロックの政治理論;経験論と自由主義―ジョン・ロックの場合;ロック経験論と道徳 ほか)

出版社内容情報

自由主義の勝利」論への根源的批判のために
〈藤原保信著作集〉第9巻は、遺作『自由主義の再検討』、没後に刊行された『自由主義の政治理論』、および『再検討』の続編として構想され、未完に終わった遺稿「競争の論理から共生の論理へ」を収録する。本巻に収める諸論文は、それまでT・H・グリーン、ホッブズ、ヘーゲル、大山郁夫などの思想家を、現実との緊張関係を常に保ちながらも、まずテキストの徹底的な理解によって探究し、多くの著作を生んできた藤原が、それまでの思想史研究の基礎に立って、現代の危機を克服するための理論を構築する段階に移っていく画期的な時期にあたる。「政治理論と実践哲学の復権」(1981年)、「政治哲学のパラダイム転換のために―自然の再生・人間の再生・政治の再生」(1983年)の2論文はその劈頭を飾るものといえるであろう。『自由主義の再検討』(1993年)は、その中でもかれの生前最後の作品である。藤原は自由主義に先行する古典古代以来の思想史を概観したのち、市場経済原理の始祖としてのアダム・スミスと議会制民主主義理論の基礎を築いたジョン・ロックを軸とする自由主義理論をラディカルに批判していく。次いで自由主義の矛盾を解決すべく生まれながら、ついに「失敗」と終わった社会主義体制の問題点を探っていくのである。そしてソ連邦をはじめとする社会主義体制の崩壊後急速に台頭してきた自由主義の「勝利」論に対し根本的な疑問を提起する。そして最後に藤原は新しい共生の途としてコミュニタリアニズム(共同体主義)を提示していくのである。自由と平等の新しいあり方を模索する者、地球規模での核戦争・貧困・環境破壊の危機に対して政治がなすべき役割を真摯に考える人々などには格好の道標となるであろう。巻の後半は『自由主義の再検討』の叙述においても基礎となったジョン・ロック、アダム・スミスの自由主義観を、『人間知性論』(ロック)、『道徳感情論』(スミス)などのテキストの読み込みを通して明らかにしようとした研究である。自由主義とりわけイギリスのリベラリズムの研究者にとっては欠かせないものとなっている。