出版社内容情報
【国家・地方債務の全貌】国家予算、公債、財政投融資、地方財政への国家の支援策、国民負担等の財政の基本課題を探究しながら日本財政の全体構造の基礎知識を解説する。
本書は、著者が15年間大学で財政学の講義をしながら沸き起こってきた様々な疑問に答えているため、日本の財政の現状という最も興味深い対象について探求しながら、財政の基本問題について学べる内容になっている。また、国家予算、公債、財政投融資、地方財政への国家の支援策、国民負担率等の財政の基本課題について説明しているため、日本財政の全体構造についての基礎知識が得られるようになっている。従来のテキストとは異なって、財政を年々の国家予算のフローの面だけでなく、特別会計や財政投融資残高というストックの面からも説明しているので、財政学を身に着けてから財政実態に応用するのではなく、財政実態を学ぶ中から新しい財政学を探究する構造になっている。
内容説明
隠れ債務に焦点をあて、政府債務の全体像を解明。
目次
第1章 財政赤字増大の構図
第2章 財政の全体構造
第3章 決算に見る会計の全体構造
第4章 財政投融資と特殊法人改革
第5章 長期債務の全体像
第6章 地方支援による債務
第7章 既処理債務の累増
第8章 隠れ債務の課題
第9章 小泉内閣の財政改革
第10章 実効性ある財政構造改革
著者等紹介
桜井良治[サクライリョウジ]
1951年、新潟市に生まれる。1987年、東京大学大学院経済学研究科博士課程所定演習単位取得。1988年から、沖縄大学専任講師、1990年から同助教授。1992年から、静岡大学法経短期大学部助教授、1994年から同教授。1995年から、静岡大学人文学部教授となり、現在に至る。(財政学担当)
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