出版社内容情報
【海外生産から国内回帰に向けて】困難な時代を切り開く鍵となる地域中小企業の多様性と工業集積の構造問題を解明し、日本のモノづくりの再生に向けてのエールを送る。
日本の「モノづくり」の危機が叫ばれて久しい。急激に成長する「世界の工場」中国やアジア各国に生産拠点を奪われる事態を嘆いていても未来はない。本書では、北九州市、北上市、大田区などの現場調査をもとに、日本の地域中小企業の多様性・工業集積の構造問題を解明することによって、日本の地域産業が生産現場を取り戻し、困難の時代を切り開く方途を探る。本書自体が、「モノづくり日本再生」へのエールとなっている。
内容説明
困難な時代を切り開く鍵となる地域中小企業の多様性と工業集積の構造問題を解明することによって、日本のモノづくりの再生に向けてのエールを送る。
目次
序章 日本経済の混迷と国内工業集積の行方
第1章 工業地域化する国土と地域的制約からの解放
第2章 海外生産と取引構造の諸変化
第3章 北九州市工業の構造転換と時代対応力
第4章 岩手県北上市工業の現状と飛躍の条件
第5章 大田区工業の広域ネットワークの構造
第6章 機械産業の生産構造と技術構造の変化
終章 地域中小企業と地域工業集積のさらなる自律化に向けて
著者等紹介
加藤秀雄[カトウヒデオ]
1950年香川県生まれ。1974年法政大学工学部経営工学科卒業。1974年トーヨーサッシ(株)社員。1977年東京都商工指導所職員。1998年九州国際大学経済学部教授。2001年福井県立大学経済学部教授、現在に至る。著書に『変革期の日本産業』(新評論、1994年)(平成7年度中小企業研究奨励賞経済部門本賞受賞)などがある
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