出版社内容情報
21世紀に新たな役割を期待される地場産業。全国から9つのケースを検証し,後継者不足,従業員の高齢化,中国製品の席巻などの難題課題を分析し,発展のための新戦略を提起。
後継者不足、従業員の高齢化、中国製品の席巻…全国中小企業の叫びを聞き続けてきた編者・関満博(一橋大学)は、「地場産業は21世紀に新たな役割を期待されている」とする。 全国の地場産業から9つのケース(旭川家具、宮古市の海産物加工、横浜のスカーフ、武蔵野のアニメ、美濃のモザイクタイル、京都の印刷業、海南市の日用消費財、泉南タオル、土佐和紙)を取り上げ、現在の課題を分析し、発展のための新戦略を提起。
内容説明
日本の地域を支える地場産業の直面する難題と課題を究明し、困難な時代を切り拓き、将来へ向かう新戦略を提起する。全国の地場産業の中から9つのケースを取り上げ、その目指すところを明らかにする。
目次
序章 地場産業の直面する課題
第1章 低迷から立ち上がる旭川家具
第2章 海産物加工の現状と将来―岩手県宮古市
第3章 大都市輪出型地場産業の現状と将来―横浜スカーフ
第4章 都市集積をみせるアニメ産業―武蔵野地域の新たな展開
第5章 モザイクタイル産地の展開―美濃陶磁器産地の一角、岐阜県笠原町
第6章 伝統産地の中の印刷業―京都
第7章 日用消費財生産の地場産業の現在―和歌山県海南市
第8章 日本の織物地場産業が直面するもの―泉南タオル
第9章 ハイテク産業を担う地場産業―機能紙に進化する土佐和紙
終章 新しい時代の地場産業
著者等紹介
関満博[セキミツヒロ]
1948年生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授、経済学博士
佐藤日出海[サトウヒデミ]
1955年生まれ。1979年法政大学法学部卒業。現在、宮古市役所産業振興部上席地域振興専門員
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