出版社内容情報
【修道院と中世社会に対するその意味】エーコ『薔薇の名前』を彷彿とさせる中世ヨーロッパの修道院世界へと読者を誘い,「塀の中の様々な現実」をリアルに描く。図版多数。
本書は一般読者に対する教養の書として書かれたものであり、抽象論に走らず具体例を数多く援用するなど、随所に歴史学の初心者に対する配慮が施された親切な啓蒙書となっている。 日本の読者にとって馴染みの薄い点に関しては訳注を網羅的に付し、図版も大幅に増補して中世修道院がより近づきやすいものとなるように配慮した。
内容説明
中世ヨーロッパの修道院の扉が開かれる。そして見えてくる『薔薇の名前』の世界。
目次
第1章 文字に書かれた情報―例外的なものの記録から日常的なものの記録へ
第2章 創造された世界の世界観
第3章 世俗的富の源
第4章 人々に対する修道士の態度
第5章 価値観―キリスト教的なものと修道院的なもの
第6章 知的貢献
第7章 キリスト教、修道生活、教会
第8章 芸術表現
第9章 修道生活
著者等紹介
ミリス,ルドー・J.R.[Milis,Ludo J.R.]
1940年アントワープ(ベルギー)生まれ。ヘント大学(ベルギー)史学部卒業。’67年ヘント大学よりPh.D.(歴史学)を取得。現在、ヘント大学教授。専攻は中世史、中世研究方法論
武内信一[タケウチシンイチ]
1951年宮城県白石市生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。国際基督教大学(ICU)大学院修士課程修了。東京都立大学大学院博士課程中退。’91年より防衛大学校外国語教育室助教授。2001年より愛知大学文学部欧米文学科教授。専攻、中世イギリスの言語文化史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいかあ