出版社内容情報
【地球温暖化防止条約では地球は救えない】環境問題を商品化する市場の暴走。地球温暖化防止を掲げた京都議定書の批准をめぐる,「地球環境保全」という名の世界市場戦略の全貌。
1997年に開催された「気候変動に関する国際連合枠組条約」第3回締結国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で採択された京都議定書において、二酸化炭素(CO2)等の温室効果ガスの削減方法として〈排出枠取引〉〈共同実施〉〈クリーン開発メカニズム〉などの「柔軟性措置」が盛り込まれた。 本書は運用の細部でいまだ議論百出のこれら京都メカニズムと呼ばれる削減方法や、CO2排出規制の「柔軟性措置」としての〈ネット方式〉、あるいは開発途上国の温室効果ガス削減への参加問題等に焦点をあて、環境保全と市場との関連で各国各地域が環境問題をどのように国家戦略に取り込もうとしているのかを探っていくものである。
内容説明
環境問題を商品化する市場の暴走。地球温暖化防止京都会議(COP3)にはじまる「地球環境保全」という名の世界市場戦略。
目次
第1部 科学から政治・経済の時代へ(黎明期;一九八八年、アメリカによる認知;一九九二年、気候変動に関する国際連合枠組条約の成立)
第2部 地球温暖化防止交渉(温暖化防止の方法;環境という名の通商交渉)
第3部 欲望する環境市場(市場国家の野望;排出枠取引;金のなる樹;共同実施(JI)・クリーン開発メカニズム(CDM))
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