内容説明
資本主義の経済システムは地球規模でその矛盾が噴出。今や資本主義の基礎構造と矛盾にかんするマルクスの学説の見直しが不可欠となっている。本書は綿密な分析と思索にもとづき通説を批判しつつ資本主義論の再構成をめざす力作。
目次
前篇 恐慌論体系とその展開方法(『剰余価値学説史』の恐慌論;「恐慌論体系の展開方法」について;恐慌論の成立史は何を示しているか)
後篇 再生産表式とその展開方法(拡大再生産表式の基本形態;蓄積率決定における1部門優先論への批判;再生産表式論の抽象性;ケネー再生産論の図解と再構成;経済表・再生産表式・産業連関表)