出版社内容情報
古代から現代までの各時代,ガンはいかなる病として人々に認知され,恐れられてきたか。治療法,特効薬,予防法,社会対策等,ガンをめぐる闘いの軌跡を描いた壮大な文化史。
内容説明
有史以来人類はガンという大病にどのように対応してきたのか。初めて描く癌の全体史!ガン概念・学説および治療技術の変遷、ガンを前にしての医者・学者・患者の心性、患者につけ込むペテン、社会対策や予防の流れ、文学作品に現れたガン…ガンをめぐる壮大な人類の軌跡。
目次
第1部 ヒポクラテスから病理解剖学革命まで―紀元前5世紀から19世紀まで(ガンと、ガンについての学説―古代と中世;新しい学説とリンパ液の勝利―16世紀から18世紀まで ほか)
第2部 集団的問題―不安の高まり 1890年から1920年まで(災渦の神話的地理学―ガンに罹りやすい村、家、国、人種;批判を浴びる新しいガン学説 ほか)
第3部 大いなる恐怖―1920年から1990年まで(20世紀におけるガン研究のイメージと着想;統計学と病因学との教訓 ほか)