シチリアの千年―アラブからブルボンまで

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  • サイズ A5判/ページ数 382p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794803504
  • NDC分類 237
  • Cコード C0022

出版社内容情報

【アラブからブルボンまで】征服・被征服の歴史の中で独自の文化を育んできた「地中海の十字路」シチリアの魅力を地元の著明なジャーナリストが描く。解説「シチリア略史」付。

目次

東方の輝きと北方から来た男たち
フリードリヒ二世の時代
アンジュー家とアラゴン家の間で
一人の女王と多くの貴族たち
スペインの傘下で
公私にわたる血の復讐
カール五世と海賊と宗教裁判官
飢饉と暴動に悩まされた総督たち
シチリアを混乱に陥れたフランスの策略
サヴォイアと“アレマニ”の間で〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

plum

2
海岸に流れ着いた貝殻を拾い集めてみると,イタリア半島から地中海(ティレニア海・イオニア海)に蹴りだされた石ころのようなシチリア島は,強烈な光と影の歴史をもつことがよくわかる。ギリシャの植民都市,ローマの穀倉地帯,アラブがもたらした先進的な農業,ノルマン・シチリア王国時代の文明のクロスロードとしては12世紀ルネッサンスの中心地の1つであった。一方で,ローマ時代から始まる忍従の歴史は,今日まで影を落としている。作者はイタリア憲法で保障されているシチリアの自治こそ,シチリア住民の悲願だと強調している。2014/09/28

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