出版社内容情報
【デンマークにおける「身体の知」】哲学,歴史学,社会学,政治学,文化論といった超領域的な視点,そして壮大かつ自由に飛翔する知をもって語られる新たな身体文化の理論。
内容説明
スポーツはこれまで以上に、「スポーツ」の世界にとどまらず、ファッション、芸術、メディア、教育、経済、そして政治の世界に境界を越えて侵入してきている。本書は、このような状況にあってこれまで隆盛してきた近代スポーツをさまざまな視点から解きほぐし、それを相対化し、スポーツの枠を越えた「身体文化」のパースペクティヴから新たな考え方を提示する。
目次
第1章 パラダイムとしての身体文化―デンマークのスポーツ社会学
第2章 身体文化と民主主義的ナショナリズム―一九世紀デンマークにおける「民衆の体操」
第3章 アイデンティティのありようを示す指標としての身体―民衆の問題に関する歴史的唯物論に向けて
第4章 身体文化の革命?―近代化から「ポスト近代」への途上における伝統的なゲーム
第5章 スポーツの上演
第6章 スポーツの新しい空間の形態―デンマークのオルタナーティヴなプランを経験して
第7章 ボディー、ソーマ、それともほかに?―言語における身体