出版社内容情報
【精神分析の第三主体】米国気鋭の論客が高度な精神分析の世界を豊富な臨床事例で平易に解説。訳者による詳細な解説が付された「誰でもわかるハイレベル」の精神分析書。
内容説明
訳者による豊富な解説で誰でもわかるハイレベルの精神分析書が実現。アメリカで最も人気のある精神分析医が高度で斬新な精神分析の世界を豊富な臨床事例で語る。
目次
第1章 主体になるということとは
第2章 フロイト学派の主体
第3章 主体の間主体的概念化に向けて―クライン学派の貢献
第4章 ウィニコットの間主体的主体
第5章 分析の第三主体―間主体の臨床を考える
第6章 投影同一化と、人を操る第三の主体
第7章 解釈的アクションという概念
第8章 転移―逆転移のマトリックス分析
第9章 人としての孤立―主体性と間主体性のブレークダウン
第10章 精神分析の理論と臨床に関するQ&A
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書家さん#iEjYcv
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もの想いを丹念にキャッチしていくのは至難の業で、相当上級者向けの技法に感じた。 また無意識や抑うつポジションが主ではなく、意識や妄想-分裂ポジションとの弁証法的関係において成り立つということは忘れがちであり、大切な考えであると思った。 どんな人にも抑うつポジション要素があるために、解釈を投げかけるオグデンの姿勢は検討の余地があるだろう。特に暗黙の水準での非言語的・右脳的交流における変化を重視する近年の流れとは対立?(それこそ弁証法的関係にあると考えるのが良いかもしれないが)するだろう。2025/02/23
しょうゆ
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研究のため。理論的な考察がすごく鋭くて色々と刺激を頂ける。2020/08/31