出版社内容情報
【「近代」の自己認識】マルクスの思想形成に重大な役割を果たしたシュルツの思想と社会変革の構想に光を当て,「社会主義の崩壊」と形容される現代におけるその意味を解明。
内容説明
マルクスはその歴史認識、論理展開、新しい社会への展望をシュルツの『生産の運動』から学び、それを批判することで構成していった。本書はシュルツの思想と社会変革の構想に光を当て、「社会主義の崩壊」と形容される現代における意味を明らかにする。
目次
時代の思想としての「唯物論的歴史観」―シュルツとその時代
第1部 「近代」の自己認識(歴史認識の方法としての「統計学」;「もう一つの唯物論的歴史観」;「アジア的なるもの」をめぐって;リストとシュルツ)
第2部 社会変革の構想(アソツィアツィオンの構想;自由時間と民主制;所有の歴史理論;ヘスとシュルツ;シュルツとマルクス)