内容説明
幕末。上州館林から千キロ離れた石見浜田に移封された越智松平藩。十数年かけて過酷な財政改革を成し遂げた矢先、幕府と長州の戦に巻き込まれる。落城の危機に、藩主とともに城を脱出し、家臣家族四千人が彷徨する。明治維新、知られざる『犠牲者』の物語。
目次
プロローグ 夕日が丸
第1部(密貿易;三方領地替え;郷士;藩主と藩士;利を持って諭す;中山道)
第2部(再会;浜田城;水害;財政改革;石州和紙;水琴窟;二つの故郷;野島佐仲太;攘夷;不吉な夢)
第3部(長州再征伐;石州口;城退却;出雲へ;鶴田藩;一死、万死を救う;帰郷;勁草)
エピローグ 優しくて強い
著者等紹介
〓橋銀次郎[タカハシギンジロウ]
1947年東京に生まれる。明治大学政治経済学部卒業。日本経済新聞社入社。その後、日経BP社の「日経ベンチャー」「日経ヘルス」の編集長を歴任。その後(株)日経BP企画代表取締役社長を経て、(株)日経BPコンサルティング代表取締役社長となる。2011年3月、退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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