内容説明
時代小説、時代劇の間違い探しをしてみませんか?知ってるつもりのそれ、意外や意外…。
目次
その時代にはなかったNGな言葉
江戸時代と現代で意味、用法が異なる言葉
その時代に使ったらアウトな事柄
時代ものの登場人物の名
NG言葉を言い換える
江戸の吉原NG
著者等紹介
若桜木虔[ワカサキケン]
静岡県生まれ。静岡県立静岡高等学校、東京大学農学部卒業。同大学院博士課程修了。大学在学中より執筆活動を開始(処女作『アンドロイドの日のために』はのちに大幅加筆、『アンドロイド ジュディ』と改題されて出版)。1977年『小説 沖田総司』でデビュー。SF、アニメなどのノベライゼーション、ゲームブック、ミステリー、時代小説、漫画原作、実用書(速読術、視力回復トレーニング、小説創作指南、英単語記憶術)などを多く執筆するほか、架空戦記のジャンルでは他数名との共同筆名として「霧島那智」を用いる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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おたま
60
読み友さんが紹介されていたので知った本。時代劇の時代考証について、目からウロコの話がいっぱい詰まっていて、大変面白かった。主に江戸時代を舞台にした時代劇での時代考証。今大河ドラマで『べらぼう』をやっているが、その舞台である吉原についてもかなりのページを費やしている。明暦の大火以前の「元吉原」と、大火以後の「新吉原」ではまったく異なっているということ。元吉原の太夫は、知性と教養と美貌をもち、その身請けには千両(約二億円)かかったという。お相手ももっぱら大名や高禄の武士で、諜報活動やテロ対策もしたという。2025/05/15
クリママ
48
時代小説ばかりでなく時代劇も含む用語、事柄のNG集。重箱の隅をつつくタイプの私が読めば気になることばかりかと心配にもなるが、そもそも江戸弁に郷愁があるのに、江戸時代に江戸弁は存在しないとのこと。まあ、江戸時代の言葉を再現できるわけはなく、現代の言葉で書かれ話されるものにはおおらかな気持ちで接している。昔の人の歩く距離に驚き、「おたんこなす」に笑い、女性の貞節が重んじられるようになったのは明治の新政府の洗脳によるもので、かつては離婚など問題なかったことに首肯する。後半には吉原について書かれ、勉強になった。 2025/05/01
優希
39
時代ものでつい使用しがちな言葉や事象の解説本。そうなのかと思うものもありましたが、確かにそうだと思うものもあって面白かったです。言葉の解説も興味深いものでした。2025/03/10
keith
19
言葉の由来からみた、当時では使われていなかった言葉。「自由」とか「僕」とか。それより驚いたのが信長様や家康様と本名を呼んではいけなかったらしい。通称や官位名で呼ばないとだめとのこと。めんどくさー。2017/11/18
スプリント
9
目からうろこのネタが満載です。これをすべて把握して時代劇や時代物小説をみたらアラがたくさん見つかりそうですね。目からウロコも聖書由来ということを初めて知りました。2017/10/29
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