内容説明
旧制高校を舞台に、思想に生き、昭和に殉じた青春群像。天下の悪法治安維持法と特高警察に、青春のみならず、命を奪われた“昭和”とは何だったのか。「秘密保護法」施行の今こそ真実を問いかける警世の書。
目次
第1部 ドキュメント「春寂寥」と「紅萌ゆる」(「春寂寥」―プロローグ;「紅萌ゆる」に憧れて―土屋祝郎の場合;三高なかりせば京大なし―第三高等学校の歩み;松本高校~信州大学文理学部教授―人物探訪;“縣の森”の良心―わが青春に悔いなし ほか)
第2部 続・落書拾遺集(映画『黒部の太陽』;映画『ひかりごけ』の周辺;映画『日本の黒い夏・冤罪』;映画『愛する』;天皇嫌い ほか)
著者等紹介
武井秀夫[タケイヒデオ]
1932年長野県に生まれる。日本ペンクラブ会員・日本文芸家協会会員・大衆文学研究会会員。外科医。明治蔵美術館館長。『六兵衛の盃』(甲陽書房・東京1997)第17回日本文芸大賞エッセイ賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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