内容説明
「他者肯定」の思想に至りついたとき、理解は確信へと変わった。「身体とはなにか」を問うことは、同時に「共同体とはなにか」を問うことであり、「共同体」への問いは、社会や国家や世界を問うことと同義。“身体”の問題を考えると言うことは、人間存在の本質規定を避けては済まされない。“スポーツする身体”とはなにか。“武術する身体”とは、そして“舞踊する身体”とは。
目次
第1章 “スポーツする身体”を考える(“スポーツする身体”の起源;「坐禅する身体」と「霊操する身体」;「エクスターズ」(extase=「脱自」「脱存」)する身体
「スポーツ学」の提唱)
第2章 序説 “スポーツする身体”論(「舞い踊る身体」とはなにか;「エクスターズ」する身体とはなにか)
第3章 “舞踊・武術・スポーツする身体”考(「エクスターズ」する“身体”とその「起源」について;パスカルの「慰戯」と「賭け」―「気晴らし」よりも「賭け」を求める身体 ほか)
第4章 わたしの身体がわたしの身体ではなくなるとき(「禅」とはなにか;ブッダの「さとり」とはなにか ほか)
補遺(身体・表現・関係性;「触れる」を考える;旋風を巻き起こすか「忍者走り」;臨界点に達した〈スポーツする身体〉;「からだ」はどのように捉えられてきたか)
著者等紹介
稲垣正浩[イナガキマサヒロ]
日本体育大学大学院教授。1938年生まれ。愛知県出身。スポーツ史専攻。東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。愛知教育大学助教授、大阪大学助教授、奈良教育大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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