内容説明
冷血の天智帝の血を継ぐ持統帝は天武の功臣役行者を新政権の邪魔者として、罪なくして伊豆に配流する。ならびなき偉材の大津皇子を低次元の私情にとらわれて反逆者に仕立てて殺し、祟りを封じるためにその魂を二上山鳥谷古墳に呪術によって閉じ込める。女流歴史作家の執念の労作。
目次
妖帝の夢
磐余の悲歌
二上山慕情
二上山鳥谷口古墳の呪い
役行者の怒り
付記 日本誕生小史
著者等紹介
阿夫利千恵[アフリチエ]
本名・出倉千恵。1917年神奈川県平塚市出身。1939年帝国女子医学薬学専門学校(現東邦大学)薬学部卒、薬剤師。1997年北九州市自分史文学賞大賞受賞「結婚」(蕎麦の花改題、学研刊)
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