内容説明
鬼とはなにか?多種多様の発生の背景。従来の民俗学の鬼研究の欠点は?歴史の中で鬼はなかを果たしたか?古代・中世、政治や宗教は鬼をいかに利用したか?寺社の鬼追儺(節分祭)の営利的性格は?鬼はなぜ永遠不滅か。全国各地の鬼のつく地名の解説…。
目次
鬼思想の歴史的・社会的背景―非合理主義・神秘思想とその歴史的検証
従来の民俗学的鬼研究の問題点
鬼思想の二つの系譜―精霊的鬼と実在的鬼
精霊的鬼の造形化と、鬼に関する諺
精霊的鬼と、それを操る修験道・陰陽道
家族や遺族などを脅迫する精霊(鬼)―死霊、祖霊、怨霊、幽霊と各種の呪術
天体を支配する精霊(鬼)―日月星辰の厄と陰陽道の厄払呪術〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しじま・炎のラニーナchang
1
我々がもつ「鬼の概念」、鬼思想を、歴史的・物質的背景の分析を通して、その歴史的・社会的基盤を読み解く。修験道や陰陽道、神道や仏教、そして渡来人や僻地のひとびとへの畏敬、水銀汚染などを精霊的鬼と実在的鬼の類型に分け、解説している付録・鬼の名のつく地名解説も必見。2022/02/08
ハムね子
1
広く浅く。今までに読んだものを思い返しながら読んで、どうもん?てなる。まとめかたがあらいというか…そう書くと違うんじゃないかなあと。話し半分にしといた方がいいかも、これは。はずれ。2012/12/31
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