出版社内容情報
1962年に出版されたレイチェル・カーソンの『沈黙の春』は、農薬等の化学物質が大量に使用された時に自然の生態系はどうなるのか、生物そして人間はどうなるのかを公にした警告の書。約60年前に記された同書は、現代においても人間が自然環境とどのように共生していくべきなのかを考えさせる。
本書では、世界30ヵ国以上で出版され、環境保護や化学物質を正しく使うことの大切さを世界に知らせたその名著をシンプルな英語で読むことができる。
内容説明
人類が自然界に及ぼす影響を科学的に証明し、環境問題への警鐘を鳴らした衝撃的な作品。DDTなどの化学的に作り出された殺虫剤や農薬が、人間や動物に有害な影響を与えることを詳しく説明し、それらの乱用によって自然環境が破壊され、生物多様性が失われていることを、多くの実例を紹介しながら鋭く警告した。本書は世界中で反響を呼び、当時の世界的な環境問題への注目を集めた。人類が自然と共存するために必要な知識や思考を提供する、まさに現代にも通じる名著である。
目次
A Fable for Tomorrow
The Obligation to Endure
Deadly Chemicals
Surface Water and Underground Seas
Soil
Earth’s Green Mantle
Needless Havoc
And No Birds Sing
Rivers of Death
Spraying from the Skies
Poisonous Food
The Human Price
Through a Narrow Window
One in Every Four
Nature Fights Back
The Rumblings of an Avalanche
The Other Road
著者等紹介
カーソン,レイチェル[カーソン,レイチェル] [Louise Carson,Rachel]
1907‐1964。アメリカ・ペンシルベニア州の農場で生まれた生物学者。動物学を専攻した後、ウッズホール海洋生物研究所やアメリカ内務省の水産生物学者として自然科学を研究した。海洋の豊かさや魅力を詩的に表現した『潮風の下で』や『われらをめぐる海』はいずれもベストセラーとなった。最も有名な作品は、農薬の乱用が自然や人間に及ぼす危険性を警告した『沈黙の春』で、1962年に出版されてから世界中で反響を呼び、環境問題への関心や運動を高めるきっかけとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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