内容説明
エジプトで休暇中の名探偵エルキュール・ポアロは、ある男女の三角関係に遭遇する。若く美しい資産家リネットと、彼女の元親友ジャクリーン、そしてジャクリーンの元婚約者であり今はリネットの夫であるサイモン。リネットとサイモンを新婚旅行先にまで追いかけてきたジャクリーンは、調停に入るポアロに「この拳銃をリネットの頭に突きつけて引き金を引いてやりたい」と言う。そして、ナイル川に浮かぶ豪華客船上に、銃声が響く。ポアロの灰色の脳細胞が解き明かす、事件の意外な真相とは…。アガサ・クリスティーが描くクローズド・サークル・ミステリーの傑作。
著者等紹介
クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ] [Christie,Agatha]
1890‐1976。イギリス生まれの推理作家。1920年に30歳で作家デビューし85歳で亡くなるまで、長編小説66作、中短編小説156作、戯曲15作などを発表した。『アクロイド殺し』『オリエント急行殺人事件』『ABC殺人事件』『そして誰もいなくなった』などは世界的ベストセラーになり、「ミステリーの女王」と呼ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まめ
11
アガサ・クリスティのミステリの中でも傑作と名高い本書。巻末に辞書がついているものの、やっぱり英語だと難しくなかなか進まなかった。だが後半に進むにつれ、ミステリとしての面白さが見えてきて一気読み。勉強用に随分はしょられているような印象だったので、翻訳版でも読んでみたい。2020/06/16
ca_et_la__
0
申し分のない美しいラスト。ミステリ特有の劇的な流れは損なわず、然しオリエント急行よりは現実味がある。面白かった。2022/06/19
miporin
0
ラダーシリーズのポワロ3作目。巻末の単語帳いちばん参照した。初読だったので普通に推理小説として面白く、ぐいぐい読まされた。いつかちゃんとした日本語訳もしくは原作英語で読み直したい。2020/02/10