著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス] [Leblanc,Maurice]
1864‐1941。フランスの地方都市、ルーアン生まれ。一度は法律家を目指すが挫折し、パリに出てからは純文学小説、新聞への寄稿などで生計を立てた。40代になり、友人から勧められて執筆した「ルパン逮捕される」が好評を博し、ここに紳士的な泥棒、アルセーヌ・ルパンが誕生した。それ以降は、ルパンシリーズを書き続け、シャーロック・ホームズを生み出したコナン・ドイルとしばしば比較されるほどになった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おぎわら
19
限定的語彙、平易な文でリライトされた怪盗ルパン作品集。第一短編集Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur(怪盗紳士ルパン)の9話中、5話を抜粋で収録。語学書出版社刊の和書だが、本文は全部フランス語。これくらいやさしいとさくさく読めるので気持ちいい。わからない単語も想像で補えるレベル。話は相当はしょられているのでルパンを読みたい人には向かないが、仏語を気持ちよく読みたい学習者ならこのくらいのが良い。同じ版元で対訳バージョンもある。訳は不要だが音声ファイルが付くようでこれは魅力。2018/03/15
ナハチガル
5
いわゆる多読本。しかしバリエーションが少ないので、「多読本」という表現はあてはまらない。つまり「多読本」とは、個々の本そのものを表すジャンル名ではなく、たくさん存在することによって意味を成すジャンル名なのである……と、つい理屈っぽいことを書いてしまったが、英語学習者はなんて恵まれているんだろう、と思う。文法を解析したり、単語を調べたりせず、寝転んで読めるようにリライトされているそうだが、辞書と変化表を駆使しながら2ヶ月かかった。もっとやさしいのが欲しかったけど、ぜいたくは言えまい。A++。2018/06/26