内容説明
前代未聞の『俺のシリーズ』を稼働させる両輪―技術・人・組織・社会を変える新しいアイディアによって新たな価値を創造する、坂本孝のイノベータDNAとは?利他主義、愛情・夢の付与、裁量の付与という坂本経営哲学とは?
目次
第1部 『ブックオフ』を『俺のイタリアン』につなげたイノベーション(『俺のシリーズ』と「イノベータDNA」;一見無関係なものをマッチングさせる;現状に異議を唱える質問をする;周囲を観察して洞察やアイディアを得る;多様なネットワークから情報を得る;新しいアイディアを常に実験する)
第2部 「異能の起業家」坂本孝の魅力(「坂本孝」の起業家DNA;「利他主義」で人を動かす;愛情と夢を与える;役割と裁量を与えて人材を使いこなす)
著者等紹介
尾崎弘之[オザキヒロユキ]
東京工科大学教授。1960年生まれ、福岡市出身。東京大学法学部卒、ニューヨーク大学MBA、早稲田大学博士号取得。野村證券、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス投信執行役員、VC取締役、ベンチャーCFOなどを経て、2005年から現職。専門はベンチャー経営。財務省(財政投融資)、経済産業省(ベンチャー企業の創出・成長)、環境省「環境成長エンジン研究会」などの委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アメフトファン
31
この本を読んでいる時に偶然俺の揚子江に行きました。フカヒレの姿煮、鮑などたらふく食べて五人で三万円ちょっと。あり得ない価格設定でしたが、その秘密がこの本を読んで良く理解できました。高級料理と立ち飲み屋をミックスする坂本さんの発想が凄すぎる(俺の揚子江は座席がありました)。この本を読むと常識を疑わなければいけないんだなという事がわかりました。そして常識の先にこそ新しいビジネスがあることも。ビジネスに少しでも携わっている人は必読です!2015/01/23
slowlifer
23
会社組織は、①利益を追求する経済合理性と②社会や地域経済への貢献という利他的な社会性という両面を満たすことで、持続的な成長が可能。一流レストランの味を立ち飲み居酒屋の感覚でリーズナブルに提供するという新たな価値創造により社会的に認知された。性悪説に基づく内部統制やコンプライアンスなどに縛られずに、アルバイトにも原価意識や収支意識を持たせ、シェフにメニューや仕入れ値の裁量を持たせるなど性善説に基づいた手法の採用により、社員の自主性を引き出し、外食産業で最も重要な「ヒト」の能力や意識の向上に成功した。2016/04/03
カッパ
20
【191】398【◯】俺のイタリアンは急成長した。その後の俺のシリーズは新たなブランドである。いかに差別化をするか。他の分野のことを組み合わしてブランド化した。でも大事なことは思いついたことを会社としてやれることだと思う。夢を持ち働けるからだと思う。2017/05/18
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
3
原価率が100%でも利益は出せる、か。アイデアは湧いてくるものではなくて、絞り出すものなのだなあ。そしてその動機が愛であること。人のために、という動機がない商売は成功しないのだな。でも、人のために、だけではもちろんダメなのだな。2014/10/01
Toshiharu Hayashi
2
平易な文章で分かりやすい。京セラ稲盛氏が商売の天才と評した有名なエピソードも書かれてるけど何を指しての話なのかが書かれてないのは残念。説得力が下がると思うんだけど。坂本氏の人的魅力を理解するためにインタビューが収録されていると良かったかな2014/11/28