内容説明
インド独立の父は、強い兵士でもなければ、王侯貴族、聖職者でもない。著名な医者でも科学者でもない。常に貧しいものたちと暮らし、非暴力の信条を貫き通した人―そればマハトマ(偉大なる魂)、または親しみを込めてバープー(父親)と呼ばれたガンジーその人である。イギリスによるインド支配に抵抗し、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の融合を目指したガンジー。何度も投獄され、そして断食をしながら闘い続け、ついにインド独立の夢を果たした。そのガンジーの生誕の日、10月2日は国際非暴力デーとされている。
目次
Gandhi and his Family
The Wedding
A Lesson
The Death of Gandhi’s Father
England
To South Africa
Fighting for Indian Rights
The Green Book
New Ideas
The Boer War〔ほか〕
著者等紹介
ロナルドソン,ジェイク[ロナルドソン,ジェイク][Ronaldson,Jake]
カナダ、オンタリオ州生まれ。2000年に来日し、現在は妻、子供と東京に在住。フリーライターとして、音楽・映画雑誌などへの記事の寄稿、翻訳などを多数手がける。執筆活動のほかに、日本人に英語を教えるクラスなどもひらいている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
13
言われてみればガンジーの人生を何も知らない、と己の無知に気付いてから読み始めた。13歳で結婚、19歳で弁護士になるため英国へ、22歳で弁護士資格取得、最期はヒンドゥー教徒に暗殺。初聞き情報ばかりで新鮮だった。南アフリカで有名になりすぎたためインド各地を巡る時にふんどし姿になり、その後も英国に従わないという理由で洋装を辞めたらしい。自分の主張を通すために食べないのは子供みたいだが、それが絶大な効力を発揮するから凄い。英国との問題が解決後、イスラムとヒンドゥーで対立するのはあまりにも愚かで、でも人間らしい。2024/09/14
アノニマス
12
暴力に頼らずにインド独立を成し遂げた人ということは知っていたがここまで徹底的に非暴力を貫いていたとは…。独立後もパキスタンとの関係に奔走していたという。奥さんが重症の肺炎になった時に薬を飲むかどうかは本人に決めさせてあげるべきだったのではと思ってしまった。2024/04/10
fusarian
10
簡易版とは思えないほどの感動。「インド独立の父」この一言の重みを感じるのに十分な伝記だった。インド独特の言葉が出てくる度に読書ペースが落ちるかと思っていたが、圧倒的にストーリーが面白く、読むスピードはあがる一方。結果WPMは他のレベル1のものと大差なく読める。後にも数々のリーダーに影響を与えている、非暴力運動と彼の平和主義精神に触れらる良書だった。2023/07/12
しんた
8
多読用。 これを読んでいるだけではわからないが何度も投獄をされてひどい目にあっていたんだろうなと思った。それとも紳士の国イギリスはそんなことはしない?2021/08/05
わえ
8
イギリスによる植民地支配からの、インド独立のため尽力したガンジーの伝記(オーディオブック)。彼は、貧しい人々に寄り添い、自ら貧しい生活に身を置いた。イギリスによる支配に非暴力的な方法で抵抗し、何度も牢獄に入れられながらも、1947年にインドを独立に導いた。2019/04/29
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