目次
第1章 しあわせな時間―浦商定時制の生徒たちとともに(私のスタンス;浦商定時制の歴史―居場所から自治空間へ、そして学びの公共空間へ ほか)
第2章 浦商定時制に生きる―私たちのクラス(「あのクラス」の座談会―コーディネイト:オガ;コラム・コメント文)
第3章 沖縄修学旅行―行く意味を探ること(学びの着陸点「沖縄修学旅行」;生徒(卒業生)たちの修学旅行)
第4章 太鼓とともに(太鼓がきっかけとなって;太鼓部の声)
第5章 まとめ(「ウラショー・テージセー」という響き;私も育ててもらった学校、浦商定時制―あとがきに変えて)
著者等紹介
平野和弘[ヒラノカズヒロ]
浦商定時制に14年、2007年の4月から全日制の浦和商業高校へ。保健体育教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
24
2008年に廃校となった浦和商業定時制高校のドキュメント。不登校経験があったり、非行経験があったりする子どもと向き合う教員と生徒たちの文章から成る。同校に通う子どもの特徴として大人に対する不信感が強いことが挙げられるという。 過酷な生育歴を抱えていたり、あるいは教師からの嫌がらせに遭い、高校入学までに心を閉ざすようになる子どもたち。そういう子どもたちのために浦商定時制は「心身が解放されて、こころあたたかくなる場所」(31頁)づくりをモットーにした教育を目指した。生徒の文章を読むと目頭が熱くなる。良書。2023/02/03