出版社内容情報
朽ちかけた実家を改装し、コロナ禍の半年前に開業した小さな貸切宿はインバウンドなしでも商売繁盛。使えるノウハウ満載の体験記。
内容説明
「この家、もう一度夏を越したら、シロアリで腐るよ」。空き家状態で放置していた実家への“最終宣告”から、すべては始まった。膨らむ改装費用に頭を抱えながら手探りで民泊「ヤマグチハウスアネックス」を開業したものの、半年でコロナ禍に。インバウンドの予約は次々と消えていったが、その後、思わぬ需要を発掘して、V字回復を成し遂げる。成功の鍵は「リモート・ホスピタリティ」だった。コロナでアウトとされたものが一周まわって最先端となる舞台裏を生き生きと描く、面白くて使える体験記。
目次
プロローグ 「ひと夏越したら、シロアリで腐ります」
第1章 カンシュクって何ですか?
第2章 膨れ上がる改修費用
第3章 運営代行業者との決別と出会い
第4章 日々の運営は「ライン」で
第5章 最強の助っ人が登場
第6章 クリーニングどうするの問題
第7章 超大型台風が箱根を直撃する
第8章 野生のイノシシ襲来
第9章 リモートホスピタリティ
エピローグ 民泊は、新しい宿のかたち
著者等紹介
山口由美[ヤマグチユミ]
1962年神奈川県箱根町生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。海外旅行とホテルの業界誌紙のフリーランス記者を経て作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ただの晴れ女
3
民泊業者のいいなりになるような人は向かないなーと。コロナ禍で新しい宿泊ビジネスを掘り出した感じで面白かった。民泊ではなくすべてにいえるけど、安易な値下げってよくないよね。2022/06/29
jouta h.
2
民泊の英訳が毎年使用していたバケーションレンタルと知って驚きました 終焉が見えないコロナ禍で一軒家宿は重要な存在ですね 自宅で使用しはじめたスマートロックが便利に使われているのも知りませんでした
Hiroki Nishizumi
1
何事もビジネスは王道を歩まねば上手くいかないのね2023/10/28
Takashi Araki
0
筆者の「民泊開業・運営」の経緯が丁寧に説明されていることで、結果的に「勝てる民泊」のノウハウがよく分かる。と同時に、顧客に支持されるサービスとは何か、そのようなサービスを提供するための考え方の示唆に溢れている。2023/10/09
nonicchi
0
いわゆる民泊を利用した経験はありませんが、残された箱根の一軒家を改築し、オープン準備から開業まで、その後のトラブルによる改良など、一緒に体験しているかのように楽しんで読めました。作者が富士屋ホテル創業家のご子孫であること、旅行ライターをされている経験や人脈が上手く活かされていて、出会いを大切にするって大事だなと痛感。スタッフが台湾からリモートワークで対応できるのも、今の新しい働き方ですね。ホームページも拝見、時期が来たら是非利用してみたいです!2021/09/26