感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらけん
13
表紙を開けて、すぐに目に飛び込んでくる、１ページ目のきのこ雲。あの雲の下には何万もの人々が暮らしていた街が、一瞬で瓦礫の山になり、幾多の人が生きる権利を奪われた。誰もが生きたかったに違いないし、１人、１人にそれぞれの人生があったはずなのに。それに、戦後になって、原爆被害者が受けた差別の数々。人間の尊厳も奪われる、このような事実を知って、アメリカにはあなた方が言う正義って何だと言いたくなりました。何度も自暴自棄になりそうになりながらも、母と二人三脚で必死に生きる千恵子さん。その姿に思わず胸が痛くなりました。2021/08/09
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- 和書
- 警視の接吻 講談社文庫
