出版社内容情報
一冊でクイズの世界がまるごとわかる! 歴史も最先端もすべて網羅した厳選約500語を収録。クイズ界に詳しい執筆陣が集結し、「観戦のイロハ」「クイズデビューの方法」「必勝法」などコラムも充実。初心者にはやさしくファンも納得、クイズに興味があるなら必携の一冊。
内容説明
人物、番組、戦術、ルール…歴史から最先端まで厳選460用語超収録。クイズがもっと好きになるコラムも超充実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
83
クイズにまつわる用語、ツール、番組、大会、人物、書籍等を辞典形式で解説、紹介。最近になって使われ出した用語はもちろん、昭和・平成時代のクイズ番組や、クイズ界隈の有名人まで。題名にあるようにクイズのことがまるっとわかる内容。一つ一つの用語を割合簡潔にまとめられているので軽く読めます。小川糸さんの小説「君のクイズ」も同じ朝日新聞出版。2023/06/05
キク
66
クイズは知識量を問うものだと思っていたので「君のクイズ」を読んで「ここまでクイズを突き詰めているのか!」と衝撃だった。例えるなら「競技かるたとは、和歌をあじわうものだと思っていた」くらい暢気だった。やっている人達の切磋琢磨によって、競技かるたは「あ」の発音を数種類聞き分け、競技クイズは問題が読まれる前に正解を回答するところまで到達していた。「7〇3×(7問正解で勝ち抜け、お手付き3回で失格の早押し)」では2回のお手付きの使用戦術が練られ、他の出場者のミスを誘う空押しまでするという。どんな世界も奥深いんだな2023/05/16
中玉ケビン砂糖
64
巻末にコメントを寄せているのはやっぱり伊沢拓司氏。雑学本やクイズ対策本は山とあれど、「『クイズ』という文化」「クイズ業界」「クイズというビジネス」に切り込んだ点では看板通り「本邦初」なのか。社会現象になった歴代クイズ番組、知る人ぞ知るクイズ作家、「早押し」へのこだわり、時の人となった名物クイズ王、クイズコミュニティに入るなら知っておくべき術語etc……。小川哲『君のクイズ』は記憶に新しいが、今やどんなメディアだろうが石を投げれば「クイズ」に当たるご時世だ。2023/10/17
nbhd
15
クイズにまつわるさまざまなワードを切り口にクイズ文化の諸相を楽しむ本。良い本だった。個人的に、クイズマジックアカデミーにドはまりしてゲーセンに通いつめ、クイズの研究をしていたのは10年前のこと(ちょうど雑誌QUIZ JAPAN創刊のころだ)。クイズでは、「クイズ神経」的なものが必要とされる。自分で意識していないのに、体のどこかに埋め込まれた「知識の記憶」が瞬間的に沸き上がり、早押しボタンを私をして押させる、といったゾーン感だ。本書のハ行「ポロロッカ」の項目で、こうした状態の事例を、簡潔に紹介している↓2024/08/06
ふう
12
豆知識的にさくっと読了。青柳碧人がワセダのクイズ研究会出身って初めて知った(と思う、多分)。クラシエがお菓子とパンで「クイズ」と「QUIZ」を1986年から商標登録してるらしいが、「ミステリー」や「ミステリ」、「MYSTERY」はどこかが登録してるのかな。ただ食品でミステリーってついてると単に「味が謎」って感じになってミステリファンには響かなそうではあるけどw2023/08/21