内容説明
すべての子どもに、まなぶ機会を与えたい!途上国の学校教育から援助のあり方を考える。
目次
序章 教育協力とは何か
第1章 国際協力における教育:第二次世界大戦後の変遷(大きな開発理論の流れ;教育開発・教育協力のアプローチと実践の変遷)
第2章 教育、学校と学び(西欧の教育思想と途上国教育開発への含意;学校の歴史 ほか)
第3章 「学校」は目的を果たしているか(学校、公教育制度の効果・効率の評価;測定しにくい教育の目的 ほか)
終章(日本と途上国のつながり)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
9
自分の所属する学部の先生の著書。ゆっくりと噛みしめながら読んだ。昨年から取り組んでいる自分の研究テーマ、途上国での障害者教育が完全に方向を見失っており、本書で繰り返される、教育とは誰が何のために、誰に対して行うのかと問いについて考えながら読んだ。答えが示されるわけではないのだが、ここで十分に悩み時間をかけた方が良さそうだということがわかった。示された参考文献も読んでいこう。2016/07/13
とある本棚
1
良書。コンパクトながらこれ1冊で国際教育開発の社会学的な論点はほぼ全て網羅されてるいる。国際教育開発に興味を持った人に導入として勧められる1冊。欧米で主流である教育思想や教育手法を単に途上国に移植するのではなく、その前段としてその思想や手法の文脈や成立背景を見て、無批判に欧米的思考を押し付けていないかどうか留意すべきと言う指摘は、欧米の教育政策を横目に右往左往する日本にも当てはまる。2021/08/25
すっち
0
国際教育開発の現場で実践を積み、現在は研究者として活躍されている筆者が、国際教育開発における本質的な問題提起を促しているところに本書の価値があるように思える。 2014/12/02
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- 和書
- 新編漢文学