出版社内容情報
二千年超読み継がれてきた哲学書『荘子』は、
「現実をどう生きるか」という、人間最大の問題に真正面から答えていた!
本書は、中国古典『荘子』を徹底的に、生き方の指針を説いた「幸福論」として読み解く、
これまでにないアプローチの一冊です。
幸せを求めて進歩してきたはずの現代社会に生きる私たちは、
なぜこれほど生きづらさを抱えてしまったのか。
幸福を求めれば求めるほど、かえって心が疲弊していくのはなぜなのか――。
そうした現代的な罠に陥った人々が抱える不安やストレスの正体を明らかにしながら、
『荘子』が説く「絶対的な幸福」への道筋を、わかりやすく解き明かしていきます。
『荘子』の語る「絶対的な幸福」の奥義に触れることで、どのような状況に置かれても、
「自分の幸せ」に自信を持って生きていくことができるようになるでしょう。
【目次】
1章 『荘子』という古典
1-1 荘子とは誰か?
荘周の生涯/戦国時代の庶民/権力者の悲惨な最期/誰もが翻弄されるこの世界で
1-2 言葉にできないものを言葉にした「まともでない」書物
『荘子』のプロフィール/「寓言」とは何か?/「まともでない世界」の思想/人の「いいね」が自分の幸福なのか?/自分自身の「いいね」を手にするために
1-3 『荘子』の絶対的幸福論 ――「一」に従って生きる
道家思想とは何か?/諸子百家について/「二」に分かれた世界で/『荘子』の方法論
2章 「風」の音を聞け ――『荘子』の説く理想の生き方
2-1 幸福とは何か?
「不幸」の元凶/『荘子』の語る幸福/「天」は目の前にある/天地を以て春秋と為す
2-2 「風」の音を聞け
「天」と「人」/「人籟」を聞く境地とは何か?/「地籟」を聞く境地とは何か?/「天籟」を聞く境地とは何か?/「地籟」は「二」の世界で鳴っている/『荘子』の矛盾
2-3 「思い通りにならない世界」について ――「命」とは何か?
風は物事の連続として吹く/「命」は分からない/現実は不確実/人の行いに意味はないのか?
補説 イーロン・マスクを例に
3章 世界の真相 ――「言葉」という元凶
3-1 世界は言葉でとらえられない
感情はどこから来るか?/「胡蝶の夢」/「物化」という錯覚/「大覚」とは何か?
3-2 言葉という元凶
言葉の性質① ――「言葉は正しく世界を言い表さない」/言葉の性質② ――言葉は増殖する/「無」から「有」への言葉の増殖/「有」から「有」への言葉の増殖
3-3 議論が人間を不幸にする
議論では「正しさ」に近づけない/議論の勝敗は判断できない/「二」はお互いの言葉を台無しにする
3-4 人は誰も「議論」を理解していない
「議論をすれば正しさに近づく」という信仰/議論の積み重ねが言葉の意味を見失わせる/人は結論を信じているだけ/「道」が隠れ、「議論」が生まれた
3-5 世界を「両行」で見よ
朝三暮四/意味の相対的な決定/「道枢」をとらえる/「両行」は言語化された聖人の心 /「両行」では身動きが取れない?
4章 「内なる何か」を目覚めさせる
4-1 庖丁、牛を割く
「命」の二重構/庖丁の説く生き方の極意/「命」に相対する/上達とは対象が意識から消えていく過程/「遊」とは何か?/刀は人間
4-2 「内なる何か」を目覚めさせよ
無我夢中の境地/わざとの意識が「内なる何か」を妨げる
4-3 知恵とモチベーションが台無しにする
極限の課題設定/知恵と名誉欲/「二」の意識が現実との摩擦を生む
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