出版社内容情報
吉藤 茂[ヨシフジ シゲル]
著・文・その他
内容説明
金融工学は危機と不祥事を生む悪者なのか?規制と監督と市場規律のベストミックスをリスクマネジメントの視点から追究する。
目次
第1章 リーマンショックの振り返り(「サブプライム危機」発生の経緯と背景;2つの流動性危機と時価会計;資本政策のジレンマ;今後の議論に向けて)
第2章 CPM(クレジット・ポートフォリオ・マネジメント)の挑戦(CPMの過去と現在―2010年当時;クレジット・マーケット概観;CPMの未来:抱える課題と将来像(2010年当時からみた将来))
第3章 金融規制の潮流(バーゼル3序盤戦―資本の質と流動性規制;バーゼル3中盤戦―FRTBとIRRBB;バーゼル3終盤戦―RWAのバラツキ問題;グローバル規制からマルチナショナル規制へ;コンダクト・リスクへの規制;AML(アンチ・マネーロンダリング)とFD(フィデューシャリー・デューティ)
会計(IFRS)とリスク管理
規制と監督と市場規律のバランス)
第4章 銀行ERM(統合リスク管理)(RAF(リスクアペタイト・フレームワーク)
ストレステスト
リスク・カルチャー)
第5章 3つのディフェンス・ライン(3 Lines of Defenseモデル;ガバナンス強化と内部監査)
著者等紹介
吉藤茂[ヨシフジシゲル]
三菱UFJ銀行取締役専務執行役員・市場部門長、東京工業大学博士(工学)。1985年3月東京工業大学工学部社会工学科卒業、1987年3月同大学院社会理工学研究科修士課程修了、2001年12月同大学院同研究科博士課程修了、博士(工学)。1987年三菱銀行(現、三菱UFJ銀行)入行、1996年日本銀行金融研究所に出向。1997年より銀行に復職、2009年6月よりCPM部長、2012年6月より執行役員リスク統括部長、2016年5月より三菱UFJフィナンシャル・グループ執行役常務グループCAO兼監査部長、2019年4月より現職務、2002~2005年の各前期、東京工業大学非常勤講師委嘱。1962年6月生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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