草思社文庫<br> 日本史を支えてきた和紙の話

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草思社文庫
日本史を支えてきた和紙の話

  • 朽見 行雄【著】
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  • 草思社(2025/08発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794227942
  • NDC分類 585.6
  • Cコード C0121

出版社内容情報

日本は古来、「神の国」だった──。

聖武天皇は和紙を用いて膨大な数の写経を推進し、国家の安泰を図った。
紫式部は和紙と紙巻筆の特性を生かして、源氏物語を書いた。
浮世絵は和紙なしには生まれない芸術だった──。
和紙は単なるモノではなく、
日本人の心情に訴える精神性をも備え、
国家経営から芸術、日常生活への寄与まで、
驚くほど広範囲に能力を発揮した。
黒子として歴史を生きてきた和紙に光を当て、
日本史を読み直す。


【目次】

内容説明

聖武天皇は和紙を用いて膨大な数の写経を推進し、国家の安泰を図った。紫式部は和紙と紙巻筆の特性を生かして、源氏物語を書いた。浮世絵は和紙なしには生まれない芸術だった―。和紙は単なるモノではなく、日本人の心情に訴える精神性をも備え、国家経営から芸術、日常生活への寄与まで、驚くほど広範囲に能力を発揮した。黒子として歴史を生きてきた和紙に光を当て、日本史を読み直す。

目次

第一章 日本人と「紙」との出会い
第二章 正倉院文書に見る古代の和紙作り
第三章 和紙の力で鎮護国家を築いた聖武天皇
第四章 和紙と紙巻筆が生んだ源氏物語
第五章 平家一門を西方浄土に導いた装飾料紙
第六章 雪舟の水墨画と日本人の心
第七章 和紙の蝶番が拓いた屏風芸術
第八章 和紙が支えた徳川の天下泰平
第九章 浮世絵は和紙の本懐
第十章 和紙の里・越前の文明開化
第十一章 現代人の心を包む和紙~日本画家・千住博の雲肌麻紙~

著者等紹介

朽見行雄[クチミユキオ]
ジャーナリスト。和紙文化研究会員。1934年北海道生まれ。59年北海道学芸大学卒業後、NHK入局。北見放送局、報道局報道番組部で番組制作に従事。90年NHK退職。その後、イタリアで文化や伝統工芸職人について取材。2010年和紙文化研究会員。2011年國學院大學文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

4
デジタルツールは便利であり、今の生活を支えるものであると言える。しかし、デジタルで全てのものが表現できるのかと言えばそれもまた違っており、紙に描くからこそ生じる味わいや奥深さというのもまた存在する。それはただ情報を伝えるということだけを目的としたものではなく、もっと深い心を伝えるものになっている。そのようなものこそ大切にしていく必要がある。2025/11/23

ボケンセ

2
和紙視点からの日本史と言うことで、通常の日本史からは見えてこなかった「日本の歴史」を知ることは新鮮な感じがしました。通史と呼ばれる存在も視点を変えるだけで新しい知見を得ることに繫がり、知的好奇心をくすぐってくれると共に見落としていたものを気付かせてくれる切っ掛けとなる一冊でした。2025/09/19

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