出版社内容情報
「3年で辞める」のは、もはや当たりまえ!?
未曾有の強気社員はなぜ出現し、仕事に何を求めているのか
本書は、31年にわたりキャリアコンサルタントとして多くの若手社員と向き合ってきた著者が、豊富な相談事例をもとに、若者が会社を辞める、表向きの理由ではなく、彼らが本当に感じている不満や不安とは何かを探り、時代の移り変わりとともに変化してきた若者たちのキャリア観、価値観や考え方を明らかにするものです。
若手社員の言動は、時として「理解しがたい」「甘えている」と映ることがあるかもしれません。しかし、本書を通じて浮き彫りになるのは、転職が当たり前のように語られる社会で、理想の働き方を求めながらも、なかなか安住の場を見つけられずにいる若者たちの姿です。自由を謳歌しているように見えて、実は不安定で、つねに葛藤を抱えている――そんな彼らの本音や、職場で感じている違和感、生き方・働き方に対する悩みに触れることで、これまでとは異なる視点で若者を見ることができるようになるはずです。
「せっかく採用したのに、なぜすぐ辞めてしまうのか」「どうすれば長く働いてもらえるのか」。そうした悩みを抱えるミドル層や管理職、人事関係者の方々にこそ、手に取ってほしい一冊です。若者の“本音”を知ることが、相互理解を深め、職場の環境をより良いものへと変える第一歩になるでしょう。
内容説明
30年に及ぶ転職相談で炙り出された、「会社を辞める」本当の理由と対処法。
目次
第1章 人事部は知らない!若手が辞める本当の理由
第2章 職場の不協和音、ミドル層も悩んでいる
第3章 未曾有の強気社員が生まれた背景を考察する
第4章 若者との溝、最大の理由は「キャリア権」
第5章 去っていった若者はどこへ行ったのか?
第6章 誤解を生まない、齟齬を生まない、軋轢を生まない 若手とのコミュニケーション十ヵ条
第7章 人が辞めても困らない職場へ―働くことは幸せの追求
著者等紹介
上田晶美[ウエダアケミ]
株式会社ハナマルキャリア総合研究所代表取締役。1983年、早稲田大学教育学部卒業。同年流通企業に入社し、広報、人事教育などを経験。1993年、日本初のキャリアコンサルタントとして創業。大学生の就職、社会人の転職、主婦の再就職の支援に携わる。これまでに約2万人の相談を受けてきた。現在は100人の講師が登録する会社を経営しながら、「仕事の悩みをゼロにする」ことを目標に活動中。テレビ、ラジオにも出演多数。都内の大学で講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。