出版社内容情報
アドルフ・ヒトラーは、自分の出生の秘密を生涯隠しとおした。
自分の過去にまつわる多くの痕跡を徹底的に削除したのである。
……歴史家ヨアヒム・フェストは書いている。
「彼は一生、自分のことを隠しつづけ、美化しつづけた。
史上これほど強引に、かつこれほど枝葉末節と思えることにいたるまで
個人的事情に立ち入らせなかった例はほとんどない。
彼はたえず血筋を錯綜させ、身元を曖昧にし、
ただでさえ見通しがたい氏素性をいっそう曇らせようとした」(本書より)
ヒトラーの一族について徹底的な調査を行なって書かれたはじめての書!
<目次より>
第1章 一家の秘密
父アロイスの疑わしい出自/一族の父アロイスと女性たち/母クララとその子供たち/お母さん子のアドルフ/家庭崩壊/失踪者ヒトラー
第2章 隠された故郷
一族の記憶を抹消/「祖先地区」の親戚たち/一族の政治的故郷/ヒトラーにとっての「憎悪の手本」/地図から消された父祖の地
第3章 プライベートな絆
ゲリ──ヒトラーが夢中になった姪/ヒトラーの唯一無二の愛/消えた光/アンゲラ──ユダヤ人食堂で働いていた異母姉/女性同士の闘い/エーファ・ブラウン──ヒトラーの愛を求めつづけた女
第4章 一族の変わり種
異母弟ヒトラーとの争い/「もう一人のヒトラー」/重婚/一年だけのナチス党員/レストラン開業/地下組織からの接触/改名
第5章 ヒトラー対ヒトラー
「ドイツの偉大な親戚」/ルーツを求めて/おじヒトラーへの圧力/「私 がおじを憎んでいる理由」/アメリカでの使命/ローズヴェルト大統領」への手紙/FBIの捜査/ヒトラーの心理分析への協力/前線での戦闘
第6章 陰の妹
苦労ばかりの少女時代/妹の生活費を使いこむ兄/「ドイツ首相の妹」という立場/奪われたヒトラー姓/ヒトラー最後の「厚意」/残された妹の戦後
第7章 現在のヒトラー家
ヒトラーの遺産をめぐる争い
内容説明
ヒトラーが終生、隠しつづけた出自や家庭環境を多数の未公開資料や当事者の証言をもとに詳細に検証。
目次
第1章 一家の秘密
第2章 隠された故郷
第3章 プライベートな絆
第4章 一族の変わり種
第5章 ヒトラー対ヒトラー
第6章 陰の妹
第7章 現在のヒトラー家
著者等紹介
シュトラール,ヴォルフガング[#シュトラール,ヴォルフガング] [Zdral,Wolfgang]
1958年生まれ。経済学、政治学、コミュニケーション学を大学で学び、その後ジャーナリストとして活躍中。現在、雑誌『キャピタル』の編集を担当。2002年にヒトラーの資産をテーマとする著書を刊行
畔上司[アゼガミツカサ]
1951年長野県生まれ。東京大学経済学部卒。2022年没。ドイツ文学・英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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